第7話 リアル幼馴染み

 私には幼馴染みがいる。幼稚園に入る前、毎日一緒に遊んだ女の子だ。


 幼稚園に入る頃。親が一軒家を建てたので引っ越した。以来会ってない。



 はずだった。社会人になってお互い結婚してから偶然再会した。


「えーめっちゃ久しぶりやなあ」

「ホント、すっごい久しぶり。高校以来ね」

「え? 高校時代会ったっけ?」

「ううん。でも同じ高校やったやん。学年、私1個下だけど」

「え?」

「よく見かけたよ。生徒会役員やったやん。目立ってた」

「え?」

「もしかして、しらんかった? 同じ高校やったん」

「うん」

「私も話しかけたりしてないしね。私は生徒会とかやってないから、君からは見えなかったかな?」



 実話なんすけど、なんかに使えないかな、この体験。

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