魔法と魔術の存在する世界で
不細工マスク
大亜帝魔王復活編
ライジング
第1話:パイロット
僕はフォルネ・ボイル、齢18にして地方の小さな村を出て魔術と魔法の都市ラース・セントラルを目指し1人汽車に乗る。汽車は魔法の技術を使って動く鉄の塊、ギアとかの構造は馬車を複雑化した感じで動力源を馬の代わりに魔法で動かしてる。教科書で習っただけで実際に見るには初めてだ。目的地まで1時間かかる、暇だから魔書でも読んどこうかな。ん?手紙が挟まってる… お母さんからだ。
『フォルネへ
正直お母さんはあなたをラース・セントラルに送るのは反対だった。村を出た事ないような子供が大都市でやっていけるのか不安だった。でもあなたは自分の夢を追ってそこに行くと決めたのよね?ならちゃんと成し遂げなさい、そしてたまには手紙を書いてちょうだい。
お母さんより』
「…本当に口下手だなぁ、お母さんは…」
本を閉じて過ぎゆく景色を眺めようと思う。何も変わらない緑の草原が広がってるだけだけど、次に見るのは相当後になるだろうから。
ラース・セントラル中心駅に着いた。僕が乗ってきた街の駅とは違って鉄がいっぱい使われてる。さすがこの大陸の大都市。
「ええと、出口はどこだろう…人もいっぱいだし、誰かに聞かないと…」
あたふたしてると後ろから声をかけられた。
「ねぇ君、もしかして魔道院の新規生?」
「え、あはい!そうです!」
彼女も僕と同じ魔道院から支給されたローブを着てる、って事は同じ新規生って事だ。
「よかったわぁ、私迷子になりそうで…良かったら一緒に行きましょう!あ、私ミランダ」
「僕はフォルネ…大変言いにくいのですが…」
「敬語なんて使わなくていいよ」
「実は僕も迷子…」
「え…」
さぁどうしたものか。僕は地図も持ってないし、周りは僕達のことなんてお構いなしに歩いて行く。誰か、誰かに声かけないと…
「ね!あの人も新規生じゃない?」
彼女が指を刺した方角には僕達と同じローブを着た男がいた。
「ちょっと声かけてみよう。あ、あの!」
「ん?なんだ」
「僕達迷子で、一緒に行っていいでしょうか?」
「ああ、新規生か。いいぞ、俺はクーフーリン。君たちは?」
良かった、人の良さそうな人で。
「僕はフォルネ」
「私はミランダ!よろしくね!」
クーフーリンの後ろをついていき安全に外に出れた。
「わぁ、本当に全部レンガでできてる…」
「なんだ?都会は初めてか?」
「えぇ、なにせずっと田舎なものでして、レンガおろか汽車も見た事なかったんです」
「さすれば君があの…」
「はい?」
「魔道院内で有名になってたぞ、魔法学のテストでほぼ満点を取ったって、地図にも乗ってない田舎から来る期待のエースだって」
「えー!フォルネ君って凄い人なの!」
「いやーお恥ずかしい…あれはいい師匠が居たからですよ」
「師匠?まぁいい、着いたぞ。ここがエンランド魔道院だ」
魔道院は巨大な円型の建物とは知ってたけどこんなにデカいなんて…外壁は純白の城のようで7階まである。入り口は馬車10台は通れる。これがエンランド魔道院…
「新規生は右の大ホールだ、じゃあな」
「え?クーフーリンさんは?」
「お前達は俺を誰だか知らずにノコノコと着いてきたのか…?」
「え…?」
「はぁ… 聞いたことないか最年少の
「え!
「ふ、そうそれだ、その反応が見たかった。じゃあ新規生、いつか茶でも飲みに来い」
まさか
「ええと、私全然わかんないや。なに、そんなにすごい人なの??」
「この魔道院には2種類のコースがあるのは知ってるよね?一つが魔術と魔法を探求する
「へぇー… 凄い人じゃん!!」
「っていうか時間時間!早く大ホールに行かないと!」
〜一方その頃〜
「さっき、とある少年に会いました。例の彼です。彼の体格は常人並でした、ですが彼の肝心の魔力は… 絶大でしたよ、想像の5倍は。
「ワシはまだ対面してはいなからなんとも言えんが… お主がそこまで言うなら間違いないのじゃろう」
「では彼は…」
「じゃが規則は規則じゃ。彼が彼の意思で魔道騎士の道を歩むというのならお主の弟子にしても良い」
「彼を口説きさえすれば良いのですね、俺はやりますよ」
「ふむ、じゃあワシは行く、もうじき開幕式じゃ」
「分かりました、お話を聞いていただいて有り難うございます」
あの男、フォルネ、あいつなら… いや他人に期待するのはよそう。だがもしあり得るなら…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます