見えるものと、見えないものと
ももいくれあ
第1話
ココロの端っこがザワついた。
いつものあの、予感がした。
左耳から聴こえてくる、小さい小さい囁きが、
やがて大きな悲鳴となって、渦を巻いて駆けめぐる。
タンバリンが、弾んでいた。
スキップして、乗り切ろう。
大丈夫。
大丈夫だから。任せておいて。
すべてワタシ任せておけば、
小人の大群やちょっとかわった妖精や、
無愛想な人魚姫や、カラフルなユニコーンたちは、
みんな、手を振って歩いて帰ってくれるから。
見えるものと、見えないものと ももいくれあ @Kureamomoi
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