第4話
色々ありましたが無事家に帰った私は冷蔵庫からビールを取り出してプルタブを開けて一口。
この瞬間が美味しいのですよね〜!
2DKの家でのんびりと過ごし、そして偶にソロキャン。
贅沢な時間の使い方ですが前職がブラックなので貯金は有りますし、訳あってこの家は親から譲られたので家賃は掛かりませんしと、ゆっくりと過ごすには最高ですよ。
「おっと、テレビテレビと」
酒の肴としてテレビの……バラエティーニュースを点けると先程助けた津院君と篤海君、そして私の写真がデカデカと映されてました。
コレは……何かやらかしてしまいましたかね?
『ですから!篤海、津院両名は転移トラップに引っかかりこの謎のエリアに行ってしまいました!
それを前から知っていたトラと言う人物は危険です!
ましてや新種のドラゴンですよ!それを簡単に倒せる実力者を何故国は放置するのですか!』
『太田見さんの意見も理解は出来ます、ですがそのトラさんと言う方は一般人
そうなると幾ら実力が有ろうとも我々が守るべき国民であるのは代わりありません
貴方の意見は昭和の赤紙と何が違うのですか?』
『力ある者は責任を負うべきです!
彼が居ればそれだけで国民の殆どは安心出来るのですよ!
安い犠牲です!』
『その言葉が最低だと理解出来ないのですか!!!
彼は彼で一個人!その力の産まれなどすら知らずにその発言は許されませんよ!!!』
テレビでは私が助けた二人と私の事で盛り上がり、下らない議論を繰り広げていた。
私としては別にどっちだって良い、それが本音ですね。
今回、あの二人を助けたのだって沢山食べてその姿が好ましかったから、つい世話を焼きたくなった。
そんな程度の理由ですよ。
『えっと……今回の命名は世界探索者連盟に受理され、正式に『近江竜』『神戸竜』『黒毛和竜』が正式名称となりました』
三本目を飲んでる途中、けたたましい音が鳴り響き女性アナウンサーがなんとも言えない表情で読み上げた姿を見るとつい笑ってしまった。
さて、明日は遠出して十条ダンジョンに行きましょうかね?
いや、敢えて下って宇都宮ダンジョン……う〜ん悩みますね。
あっ!?そうだ、なら明日の仕込みをしますか。
先日作った大鶏の煮凝りを賽の目に切って赤ベコと凄い黒豚の合い挽き肉と一緒に混ぜ混ぜっと。
そしてそれを餃子の皮で可愛く円形に包めば手抜き小籠包♪
手軽ですし簡単準備ですがこれがなかなか良いのですよね~
ビール、カセットコンロ、蒸し鍋、水をマジックバックに詰めて明日のソロキャンを楽しみに眠りにつきました。
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