十三章 六点リーダー

〔後の先:新事実〕

 四肢の指紋と天井裏の散歩者の指紋が一致してしまった。藤堂は困惑していた。この事実は、天井裏に侵入した人物が死者であることを示しているからだ。

〔間四件の一:状況文〕

 三浦のほうがあとに殺されたにもかかわらず、さきに殺害されたはずのばらばら死体の指紋が天井裏にのこされていた。この事実は、さらなる謎をふやすことになった。

〔間四件の二:状況文〕

 成海は、ばらばら死体の正体を指摘する。行方のわからなかった寺崎恭吾だと断言した。成海は寺崎と流血の金魚祭りが関連していると考えていた。藤堂に事件の再捜査をたのんだ。

〔間四件の三:移動文〕

 藤堂は葛西署にもどる。成海は工藤葵と合流する。ホテルで食事をとったあと、自分の部屋へと向かった。

〔間四件の四:目的文〕

 成海は寝るまえに、過去の事件の資料を読み漁った。ようやく、四肢を遺棄している場所の法則を読み解いた。フードをかぶった男をさきまわりするために、ホテルの部屋を出た。

〔先の後:新事実〕

 成海は推理のすえ、今井街道のさきにある、小松川インターチェンジに、寺崎の最後の四肢が遺棄されることをつかんだ。

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