テスタラント

第1話 スザークとソーリン

時はあき達の転生前にまでさかのぼる。

テスタラントは地球とは別次元にあり、人類側『スザーク』と魔物やダーク側『ソーリン』の主に二つの国が存在する。

この世界は誰もが魔法を使い、生活していた。テスタラントには神が存在し、神と交信できるのはスザークの神父だけであった。

神父は週に一度神『キリト』から神託を受けていた。


神父「神よ、もう直私は永遠に眠ります。私の孫にこの役目を引き継ぎたい。」


キリト神「そなたももうそんな歳か。だがエネルよ、もう時間がないのだ。」


神父「それは…どういうことでしょう。」


キリト神「以前話したことがあったな。」


神父「それはまさか!!」


キリト神「…あぁ。よいか、仙人らを集めよ。急ぐのだ、もう始まっておる。」


神父は急いで街の中心に位置する神殿へ向かった。


そこには3人の教祖がいる。


神父「お前たち、『歪み』がもうじきに発生する。一刻も早く仙人達を集めよ!」


教祖一同「「「はっ!」」」


キリト神(すまぬ…。)


こうして数十人の仙人達を集め、彼女たちに命じた。


教祖「よいか、歪みがもたらす災いはこの国にとどまらない。この世界、テスタラントに暗黒の時代がやってくるのだ。


そなたたちは使命を果たすのじゃ。」


教祖「ミネルダ、ちょっとよいか。」


ミネルダ「はい、なんでしょう。」


教祖「そなたと、直接話をしたいと。神父様の元へ行きなさい。」


教祖が出した扉を開き、ミネルダは神父の元へ行った。


教祖(…。)


ミネルダ「神父様、お呼びでしょうか。」


神父「おぉミネルダよ。歪みの件聞いておるな。そなたには別の使命があるのだ。」


ミネルダ「ほぉ…それはまた、なぜ私に…。」


キリト神「そなたがミネルダか…。」


ミネルダ「・・・⁉あ、あなた様は、キリト神様であられますか⁉なぜ私にお声が。」


キリト神「そなたには真実を話しておこう。」


歪みは、世界の中心の海に出現し別世界と繋がって、そこからこの世界に災いをもたらす悪魔がやってくると恐れられていた。


しかし神父、教祖をはじめ限られた人間だけがその真実を知っていた。


ミネルダ「そんなまさか…。」


キリト神「ミネルダ、そなたは向こうの世界で歪みを守るのだ。


魔族の血を引く唯一の人間のそなただけが、この使命を果たせるだろう。」


――一方その頃のソーリン国


「「アバット様‼やっとこの時が来ましたよ!」」


アバット「あぁ、あの国の馬鹿どもに思い知らせる時が来た。」


ソーリンでは祭りが催されていた。


アバット(ニライ様、あなたにやっとお見せすることができます。


スザークの連中は何も分かっていない、この世界は我々ソーリンが守って見せましょう!)















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