可哀想だからね 前半
駅前で軽く良二をからかってあげたあと、俺たちは即ゲーセンへと向かった。
えっ何故ゲーセンかって?オタクだからさ…!(ドンッ)
俺たちはゲームセンターをぐるりとまわりながら色々なゲームをした。
ちなみにワニのゲーム、つまり反射神経を試されるのは意外にも秋葉デブである蓮司が一番うまく。赤と青が特徴的な太鼓のゲーム、つまりやり込み要素が絡んでくるのは良二が上手かった。
太鼓のゲームが終わったあと、ちょっと意外だったので蓮司と二人で良二のほうを見ていると、はっとした良二は顔を真っ赤にしながら「べっ別に暇だからよく一人でゲーセンに来ている訳じゃないぞ!」と気持ちいいほどに普段の私生活について説明してくれたので、蓮司とにっこり笑顔で「「わかった」」と親指を立ててやったが、良二は何故かまたキャンキャンと吠え始めた。
まったく、難しいお年頃だね。
えっ、結局お前は何が得意だって?そりゃゲーセン名物コイン入れさ。
これが凄いんだよね。みるみるうちに手元のコインが消えていくんだからさ。
そうそう、別名投げ銭とも言う。クレーンゲームへのね…。
ちなみに二時間クレーンゲームに費やしてとれたのは、小さなウサギのキーホルダーだった。
いやね、俺も美穂と来てりゃ抱えるようなぬいぐるみをとってやったさ。だけどね、だけどよ、横にいるのがむさ苦しいやつらだと思うと…ね…?
はぁー、こいつらtsしてくんねーかなぁー。
案外良二あたりは眼鏡クーデレ系として優秀かもしれんし。そう思って前を歩く良二を見ていると、何故か良二は寒気を感じたように肩をぶるりと震わせたのだった。
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一通りゲームを遊び尽くした俺らは腹が減ったんでフードコートへ行くことにした。
俺が頼んだのは、ハンバーガー
蓮司がうどん
そして、良二はチーギューだった。
やっぱり…っていう感想は置いといて、俺は今日ずっと話したいと思っていたことをこいつらに話すことにした。
「そいやさ、俺美穂と付き合った。」
「おっそうなのか!それはめでたい!」
「けっ圭介氏!君まで僕を置いていくのかい!君は…君だけは一生非リア童貞のままだと思ってたのに…。」
「ありがと良二。蓮司はあとでシメる。」
そもそも蓮司には悪いが一生非リア童貞だけはたとえ美穂と付き合えなかったとしても絶対にありえない。絶対にだ。
ありえるとすれば、一生非リア素人童貞だけだ。
「しかし、根古。確かお前は高校に入る前から香山のことが好きだったよな?一体何年越しの成就なのだ?」
「う~ん、何年越しかね?」
~~~
長くなりそうなんで一旦ここで。次は明日の夜か今夜12時くらいに投稿します。
彼女の態度が急に変わりすぎて怖いんだが… コーフィー @fast1
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