彼女の態度が急に変わりすぎて怖いんだが…
コーフィー
付き合ってから0日目 俺の彼女は冷えピタかな
「うおーー!まじかー!おいおいおいおい!ホントにいいのかい?こんな幸福な男がこの地球上にいてもよー!神様ちゃんありがとー!サンキュー!ふぉー!愛してるぜーーー!」
現在、学校帰りの自室。制服姿にてアホ丸出しな叫びを挙げてるのは俺だ。でもこのアホさも仕方ない。必要悪ならぬ必要アホなのだ。
だってまさかあの美穂が!幼馴染みで出るとこ出て、一度見ればあらゆる男を硬化(意味深)させてしまうあのS級美少女美穂が、俺の彼女になってくれるなんて!感動通りこして感涙だ!
よし!早速明日の土曜日にデートだ!デート!
やっぱり鉄は熱いうちに打てって死んだじいちゃんが言ってたしな。
じいちゃん…あなたの孫はクソ平凡な高校生を卒業します。これからは超美少女高校生のスーパー彼氏として生きていこうと思います。そしてゆくゆくはスーパーイクメンとして子供たちを育て、我が根子家に革命を起こします。天国で見ていてね。根古 圭介より
そうして、俺は将来の我が子の名前を考えながら美穂にラインを送る。
既読『美穂~』
午後6時36分
『何?』
午後6時45分
『明日さ、空いてたら遊び
既読 にいかない?』
午後6時48分
『ん~、ごめん明日は
空いてないかも』
午後7時13分
『あー、そっか
全然いいよ!』
既読『じゃあ、明後日とかは?』
午後7時17分
『明後日かぁー、ごめん
明後日も無理そう🙏』
午後9時20分
既読『そうなんだ~わかった~』
午後9時31分
最後には可愛い熊が片目を閉じて手を合わせているスタンプが送られてきて、それで終わった。
……………………。えっ…?何これ?
俺たち今日付き合ったよね?確かに部活前に告白してオッケーしてもらって付き合えたよね?
付き合ったことねーからわかんねーけど付き合いたてのカップルってさ、こう、もっとさ…なんだろう。きゃっきゃっうふふなもんじゃないんすか?
これじゃまるで冷え冷えに冷えたカップルみたいな…。そもそも本当に予定はあるのか?自分で言うのもなんだが、二日連続で付き合いたての彼氏の誘いを断ってまで優先することが?
そこで俺は頭をふる。
いかんいかん!俺は何を考えているんだ。きもちわりぃ。
これは所詮俺が誘ってそれを美穂は予定があるから断っているだけだろう。そこに邪推するのはどうなんだ?だいたい俺の考えている常識は本当に常識なのか?それすらも自信が持てないくせにこんなこと言うのは違うよな。
危ない危ない。
こういうのが破滅を招くって知ってるじゃないか俺は…。なにやってんだ。
はぁ、もういいや疲れた寝よ。
そうして、俺は眠りについた。こうして、俺の激動の生活がゆっくりと幕を開けたのだった。
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