第7話 新たな仲間と出発

ギルドのカウンターで、お姉さんにハクから貰った例のものを渡すと…


「なっ、こ…これは…」

『えっと…依頼の品はこれで大丈夫ですか?』

「えっと、ちょっと待ってください!」

「どうだった?」

『分からない

ちょっと待って欲しいって言われたから』

「そうなのじゃな

それにしても、森の外はこんなふうになっていたのじゃな、新鮮じゃ!」

「おまたせ致しました」

『あっはい』

「こちら、報酬の銀貨50枚です」

「あれ?報酬の銀貨って30枚だったのでは?」

「そうなのですが、依頼品以上のものを持ってきてくださったので、依頼者様が報酬を上乗せしたんです」

『そうだったんですか…』

「ありがとうございます!」

「いえいえ」

『あっ

それと、こちらの人も冒険者登録したいのですが』

「うむ、よろしく頼む」

「わかりました、それではこちらに血を1滴垂らしてください」

「うむ、わかったぞ」


ハクがポタリと1滴血を垂らす


「ハクのステータスは、っと」

『え…』

「れ…レベル50、、、

スキルは”火炎”、”水氷”、”風嵐”(ふうらん)

の複数持ち…ですね」

『ハクってすごかったのね』

「ふふん!まぁのぅ!」

「おぉ…」

「ハク様ですね、

それでは、ランクはDランクです。

ハク様ならランクを上げることもできますがどうしますか?」

「大丈夫じゃ、興味がないのでな」

「わかりました、そういえばリリ様とリン様もFランクからEランクに昇格しています」

『そうなんですね』

「わかりました!」

「これからも頑張ってくださいね!」


そう言われたので、私たちはギルドを後にした。


「この後どうする?」

『うーん

ハクは行ってみたい地とかある?』

「我か?我はヴィクトリアに興味があるのじゃ!」

「ヴィクトリアに?」

「うむ、様々な武器があると聞いたからのう

我のスキルを強化できるような武器が欲しいのじゃ」

『なるほどね

それじゃあヴィクトリアに向けていつ出発する?一応いつでもできるけど』

「今すぐ行こう!」

「今すぐ行くのじゃ!」

『わかった、それじゃあヴィクトリアに向けて出発しよっか』


そう言って、私たちは王都を出た。

目的地はヴィクトリア。

前世では見られなかった世界を仲間と旅をする。

前世では考えもしなかった生き方、でもリンやハクと一緒ならなんとかなる気がする。

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