第170話 決勝戦第2セット

ちなみにこの決勝戦だけは3セット先取なのはご存知だろうか。


つまり第一セットを取ったとしてもあと2セット獲得しないと勝利にならない。


もう総力戦だ。全力で戦い抜いた方が勝つ。


そして電子音がけたたましく鳴る。第2セットのスタートだ。


サーブ権は黒鷺。そしてサーバーは確率の北野だ。


そして案の定ハズレを引いてしまい、結構なオーバーサーブを放ってしまった。


まあそれもある程度は読めていたので問題ない。


次の相手サーブは強烈だが、コースが甘かったので八尾がしっかりとセッターに流す。


そしてトスされた球を全力でミートし、相手コートに叩きつける。


これで同点。


一つミスが出ると致命傷だが、それを凌駕するほどの破壊力で攻撃しまくればそのミスも埋まる。


攻撃に勝る防御はないのだ。

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