第75話 帰省③

妹たち、受験してたんだなぁ。と思った。


ちなみに双子の上の妹は結菜(ゆいな)、下の妹は陽菜(ひな)と言う。


彼女たちは2人とも俺と同様にバレーを習っている。


受験先を近くにいた母に聞くと、なんと推薦入試で僕と同じ品川区の「大崎中学校」に受かったらしいのだ。


妹たちが降りてきた。


俺が今日帰ってくるのは秘密らしいのであえて物置に隠れる。


チラ見すると、両親と妹たちはみんなで泣きながら喜んでいるようだ。


この様子を見ると、僕の涙腺も崩壊してくる。


あらかじめミュートにしていたスマホにメール着信が。


母から「今がチャンス」とだけ言葉をいただいた。


あまり物音を立てずに物置から出る。


そして、双子の前に姿を現す。


『お兄ちゃん!?』


と双子が全く同じ反応で驚く。双子って反応も似るんだなぁ...()

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る