第52話 バレー部、春高の舞台に立つ。⑦
試合開始を伝えるいかにも安そうな電子ベルが鳴る。
この試合はサーブ権を黒鷺が獲得。
最初のサーブは牧原先輩。
強烈なサーブが相手コートに向かうが、相手のリベロが綺麗に捌く。
それもそのはず、このリベロはU18の日本代表の正リベロだからだ。
綺麗なパスがセッターに返り、そこから強烈なスパイクが放たれる。
しかしこちらも八尾がしっかり捌いて渡先輩にパスが通る。
そして松尾先輩のバックアタックが炸裂。
ようやく1点が入った。
さすがにU18の日本代表が3人もいるチームだ。しかもU18で全員スタメン。俺と牧原先輩はプレイスタイルが似ているので2人のうちどっちかのみスタメン、どっちかはピンチサーバーみたいな感じで使われることが多い。
U18で5試合戦ったがスタメン試合は2試合で、ピンチサーバーとしては2試合出場。
残りの1試合はコンディション不良でベンチだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます