第43話 なんかまた転校生来たんだがと思ったら幼馴染だった件()

学校に向かい、席に着くと、ちょうど担任の松山が入ってきた。


「よう、お前ら。今日はこのクラスに、'転校生'がやってきた!入っていいぞ。」


『おおぉぉぉ!!!!!!』


そして入ってきた転校生は、僕の目に覚えのある人物で。


(んんんんん〜?なんで今、君が来るのかなぁ())


って思っているのを誰も知らない。


「白崎結衣です。よろしくお願いします。」


『うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!』


とギャラリーが盛り上がる。


これは幼馴染だからこそ言えることだが、世間一般から見て結衣はとてつもなく可愛い。


しかし、なぜか結衣は俺にはツンツン気味な模様で、その対応が何を意味するのかがわからないまま、3年前に遠方に引っ越して行った。


実に会うのは3年ぶりだ。Pineの交換もしてないし、文通もしていないからやり取りも3年ぶり。


3年間、会わなかったうちに結衣はさらに可愛くなった。それに加えて大人の女性のような妖艶さも兼ね備えている。


そんなことをふと思っているうちに、結衣と目が合う。


しかし、結衣はすぐに目を逸らした。


やはり3年経ってもツンツン度は変わっておらず、むしろレベルが高くなっている。

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