第30話 バレー部都大会⑤

第2セット。


相手も対策を立てたようで、思うようにスパイクが決まらない。


むしろ相手に点をズルズルと取られまくっている様子。


だが、それくらいで挫ける黒鷺メンバーじゃない。


バックアタックなどの高度な技で点数を取り、20-17まで点数を取り戻した。


そしてこの段階で俺も前衛に上がった。


しかもこのタイミングで強烈なサーブを持つピンチサーバーが交代で出てきた。


ピンチサーバーの先輩は2回のサービスエースを奪い、ベンチに下がった。


もちろん俺も飛び、ボールをクロスコースに打ち付け、25-22で勝ったのだった。

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