第29話 バレー部都大会④

準々決勝。


今日はこの試合で最後だ。


相手はIH2位の強豪、翡翠高校。


ねちっこいブロックと速攻が特徴のチームだ。


試合開始だ。


僕は後衛のレフトからスタート。


相手の強烈なサーブをレシーブし、助走に入る。


牧原先輩の強烈なクロスが相手コートに炸裂し、1点が入る。


しかし相手もねちっこく、24-22まで詰め寄られる。


しかし、俺は止まらない。


相手のサーブをレシーブしているのを確認した瞬間、俺は助走を始める。


そしてドンピシャな位置に来たボールを全力で相手コートに叩きつける。


まずは第1セットを奪ったのだった。

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