常連
大体が同じ客で構成されている。
平日のバイトは朝が早いので客数は少ない。
その代わり見知った顔しか来ない。(その中にイケメン高校生がいる)
みんな仕事や学校に行く服装。
休日は夕方からなので、まあまあ人が多い。
だが大体は同じメンツ。
仕事や学校で疲れた顔をしている。
常連は朝も夕方も買うものは一緒。
みんなごはんを買いにくる。
コンビニ弁当、惣菜、菓子パン、栄養ゼリー。(イケメンはカツサンド)
そんなもんばっか食ってたら不健康になっちまうぞと思う。
だが客の顔を見れば自炊する暇がないことはわかる。私もそのひとりだしね。
朝来る人は、朝ご飯を買う。お昼もついでに買う人もいる。
夕方来る人は、夕飯を買う。
朝と夕方で見る光景は違うのだが、朝夕どちらもこのコンビニを利用する人がいる。
毎日(もしくは私がシフトを入れてる時)、コンビニ弁当食べる、コンビニ人間(違う)。
その人は三十代後半に見える。背筋はいいし、顔もすらっとしてる。
オーラがあり、貫禄を備えている。
将来はこんな人と結婚したいわ。
と思いながら。自分の恋愛経験を思い出す。
わたしに男運はないのだ。私がダメな人間なだけかもしれないが。
でも、目の前の男はスーツをビシッと決めている。胸の上あたりにバッジをつけている。
銀色っぽい天秤とひまわりのバッチ。この人は弁護士。
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