猫のおでん屋
師走とうか
第1話 初めてのお客は旅行者
「猫のおでん屋」
第一話
岡○駅前の繁華街にある小さなおでん屋「にゃんこ」。
その店の主人は、顔が猫の不思議なおじさんだった。彼は「にゃんじろう」と名乗り、おでんを作るのが得意だった。
しかし、彼の顔が猫なので、お客はあまり来なかったのだ。にゃんじろうは寂しくて、もっとお客と話したいと思っていた。
ある日の夜、おでん屋「にゃんこ」に一人の若い女性が入ってきた。
彼女は「さくら」という名前で、岡○に旅行に来たばかりだった。彼女はにゃんじろうの顔を見て驚いたが、しばらくして話しかけた。
「すみません、あなたは本当に猫なんですか?」
「にゃあ、そうだにゃ。私は“にゃんじろう”という名前だにゃ。このおでん屋の主人だにゃ」
「にゃんじろうさん、こんにちは。私は“さくら”といいます。岡○に旅行に来たんです。このおでん屋はどうして猫の顔なんですか?」と、桜は意を決して、にゃんじろうに話しかけた。
すると、
「にゃあ、それは長い話だにゃ。でも、お客さんが聞きたいなら、教えてあげるにゃ。でも、その前に、おでんを食べてくれにゃ。私のおでんは絶品だにゃ」と、店主のにゃんじろうは答えた。
「わかりました。じゃあ、おでんを一つください」
「にゃあ、どれがいいにゃ?」
「ええと、大根とちくわと玉子とこんにゃくと……」
「にゃあ、全部でいいにゃ?」
「はい、全部でいいです」
「にゃあ、かしこまったにゃ。では、おでんを作るにゃ」
にゃんじろうは、さくらにおでんを作って出した。さくらは、にゃんじろのおでんを食べてみた。
すると、おでんはとても美味しかった。にゃんじろうのおでんは、だしの味がしっかりしていて、具材も柔らかくて、温かくて、心がほっこりした。
「にゃんじろうさん、おでんはとても美味しいです。ありがとうございます」
「にゃあ、そう言ってくれて嬉しいにゃ。お客さんは初めて来たにゃ?」
「はい、初めてです。でも、また来たいと思います」
「にゃあ、そう言ってくれるともっと嬉しいにゃ。では、私の話を聞いてくれるにゃ?」
「はい、聞きたいです。にゃんじろうさんはどうして猫の顔なんですか?」
「にゃあ、それは……」
にゃんじろうはさくらに自分の過去を話し始めた。それは、にゃんじろうがまだ人間だった頃の話だった……
```
続きは次回に!
おでんを食べながら読んでくださいね。
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