異世界転生して魔女になったのでスローライフを送りたいのに魔王が逃がしてくれません

マチバリ

プロローグ

「クソ魔王!」




 退職届を残してきた解放感で私は叫んでいた。




 よく考えれば、前世でも「辞める」ということは負けや逃げのような気がしてずっとできずに仕事にしがみついていた。


 自分にしかできない仕事があると勝手に思い込んで依存してしまった気がする。


 しかしせっかく異世界に転生し、魔法が使えるようになったのだ。




 私は自由。


 さあ、これからは自分の為に自由に生きる!


 どうせならば、子供の頃に読んだ絵本に出てくる森で暮らす魔女のように、晴耕雨読な生活をしてみようとかんがえるとわくわくわくがとまらない。


 目指せスローライフ!








 ――これは、私が魔女になってスローライフを送る事を目指す物語である。


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