漫画志望アラフォーが小説始めた経緯とその分析 ~一流誌から切られた俺がweb小説に挑戦し全てをねじ伏せられるスローライフ~

七尾ナナナナ

第1話 漫画家志望の男



 ───漫画家になりたい。




 それが今年ン歳になる私の願いであった。



 私は今、小説を書いている。

 漫画も描いている。

 だが、僅か小遣いばかりの収入の大半はイラストである。


 商業出版社を介さないアマチュアでも現在はwebで収益化に成功し、漫画家を名乗る者も現れ始めた。聞けば、下手なプロより遥かに稼いでいるという。



 2024年初頭現在、私は未だ漫画家になれていない。ファ〇ク。



 全くをもってクソファ〇クだ。

 俺は漫画の天才のはず。ファ〇ク。


 これまで全く芽が出ないというわけでもなく、紆余曲折があった。

 漫画を描き始めて3年程経った頃か、某一流出版社の担当が付いた。

 超一流誌である。名前は伏せるが、名実ともにトップ誌である。

 もう言っちゃってるも同然だが名前は一応伏せる。

 率直に言って既にン歳の私にそんな雑誌が関わるのは正気の沙汰とは思えない。

 しかし私は天才なのだから、それも当然の成り行きであろう。


 その関係は三ヵ月で切れた。


 今思えば描いていたのはギャグ漫画とはいえ、当時の私の、小学生に毛が生えたゴ〇のような〇ミ絵のゴ〇画力でよくあれ程の一流誌の担当が付いたなと思う。きっとあの担当はちょっと〇〇だったのだろう。確実に〇〇だったに違いない。関係が切れてしまったのも、恐らく正気に戻って私のような者と関わってしまった事を後悔したからに相違なかろう。



 そんなわけで私と商業誌との短い縁は途絶えた。



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