第15話 『015 カリナは転移したい』

『015 カリナは転移したい』


 スキルの命中1を習得した。

 このスキルは攻撃したときに攻撃が敵の魔物に命中する確率が上がる。

 命中が熟練されれば、素早い魔物に回避されて攻撃が当たらないのが当たるので、ぜひとも熟練させたいスキル。




名前 ペドロ

レベル 37

職種 剣士

攻撃力 41

防御力 24

魔力 3

素早さ 19


魔法 なし

スキル 

剣術3 速足2 打撃1 隠密1 命中1




 カリナは俺が消えたので驚いているはずだから、帰らないと不安になるから戻るか。



レベルアップしました

レベル 38になりました



「あ、ペドロ! どこにいたの!」


「これが俺の秘密だ。マッサージ店で、扉に入るとレベルアップする。詳しくは日本の地点に転移ポイントで転移。転移で戻ってきてレベルアップする」


「ええええ! そんな方法は聞いたことがないわ。今のでレベルアップするなら、ペドロのレベルアップは簡単に上がってしまうわ」


「上がるよ。この方法は俺が発見した。誰にも教えていないから、カリナも誰にも言ってはいけない。秘密だぞ」


「わかりました。秘密です。ベッドのことは話していいですか」


「話さなくていい」


 ベッドのことはカリナが俺のベッドに入ってくることだろう。

 それも秘密の方がいい。

 話して良いことはない。

 それからカリナはマッサージ店で待たせて、俺は転移ポイントで転移を連続で行う。

 渋谷に転移するのを繰り返す。





レベルアップしました

レベル 39になりました

レベルアップしました

レベル 40になりました

レベルアップしました

レベル 41になりました

レベルアップしました

レベル 42になりました

レベルアップしました

レベル 43になりました

レベルアップしました

レベル 44になりました

・・・

・・・・

レベルアップしました

レベル 55になりました

スキル 威圧1を覚えました





 繰り返すことで55まで一気に上がった。

 現在のところ、レベルアップ方法が途中で出来なくなる上限はない。

 レベル50を超えて55になった。

 55になるとランクは上がるとされる。




レベル

1 50   F

51 100  E

101 300 D

301 500 C

501 700 B

701 900 A



 レベル50まではFランクと評価されて、ギルドでもFランクの依頼を紹介される。

 50を超えてくると魔物との戦いも慣れてきているし、もう少し強い魔物の戦いをみとめられ、その分報酬も上がるから冒険者は頑張ってランクを上げるのだ。

 俺の場合は楽して数分でレベルアップが10,20上がるから、達成感は低目だ。

 強くなっていることは間違いないので問題はない。

 

「今のでまたレベルアップしたの?」


「レベルアップした。レベル55になった」


「ええええええ! 一瞬で私のレベル40を超えてしまった」


「俺のレベルはこの方法を知るまでは、レベル10くらいだった。わずか一日とかで55になった」


「一日で!!」


 予想はしていたが、予想よりも驚いているカリナ。

 マッサージ店の店員は気にしていない。


「ズルいな。私も転移したいもん」


「カリナは扉の先に入れなかっただろ。だから無理だよ」


「どうして私は入れないのかしら、疑問だわ。私とペドロは何も違わないでしょう」


「どうやら理由があるようだな、残念だったな」


 入れない理由はカリナには理解できないらしい。

 カリナはAIプログラムで俺とは違うのはわかっていないし、違いはプログラムされていないのだから、わからない。

 適当な理由をつけておくしかないか。

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