第154話 無様な夫

夕飯時の六時半、自宅電話が鳴った。

相手は夫。 

出てみると…明らかに酔っている。 

駅に迎えに行くと、コンビニの前に座り込んでいる大きな男がいる…。

後部座席に転がり込むように乗り、足は投げ出しドアが閉まらない。 

何とかしてドアを閉めるように即し…出発。 


大声で意味不明な言語?を連発。

ドアを叩く。

運転席を殴る。 

足をハンドルまで伸ばし、蹴ろうとする…。

頑張って自宅まで運転に集中!


怖くて愛犬の散歩へ。

恐る恐る帰宅すると、物をなぎ倒してリビングで寝ていた。

寝室へと声がけすると、暴れに暴れ95キロの腕を振り回す。

必死に娘のガバンに足を突っ込み、靴を履くって言ってるだろ!怒

カバンを持ってこい!怒

もみくちゃになりながら、二階の寝室へ行くよう階段まで誘導。


しばらくして、シャッターを開ける音が。

閉めたはずのシャッター。。。

わざわざ開けたのか?

恐る恐る見に行くと、シャッター全開で次女の部屋に寝ている。


次女は、テスト期間中で夕方から寝ている横に…パンツを脱ぎ捨て大の字で寝る夫。

笑う気もない…。

朝、高々にお説法を説き伏せていた夫よ…この95キロの下半身露出の無様な格好は、どうしたよ?怒

もう、いい加減にしてくれ!怒

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