第143話 児童相談所に連絡
朝8時半、児童相談所の電話が繋がる時間。
担当者に連絡を入れる。
週末、夫と次女がと激しくぶつかった。
前回の児相一時保護と同じ組合せ。
この二人は、性格が似ている。
導火線が短い所は勿論、世界が自分中心で成り立っている所、物の言い方、表情のなさ。。。
次女は、外では違うのであろう…まあ、そう思いたい。
日曜日の夜は、暗黙の了解で4人で食事をする事になっている。
基本的に用事以外、日曜日は出掛けることは避けなければいけない。
次女は、それを友人とのパーティーがあるからと断った。
彼女は、インスタ映えするかしないか?それだけを軸に生きている。
年齢に相応しくない高級レストラン。
夫は、激怒した。
しかし、今回は前回と違った。
激怒は激怒でも、淡々と条件を通達した。
もし、今ここで出掛けたら引き換えに何を失うか?
それでも次女は、家を出た。
数分後、携帯を一時停止するように夫が私に命じ、やがて次女の携帯は一時停止となる。
最寄り駅まで行けたのか、行けなかったのか?
一時間経たないうちに次女が帰宅してきた。
自室に立てこもり、しばらくするとキッチンの辺りで、手当たり次第次第食べ物を探している。
血糖値が低すぎるのだ!
早く食べ物を口にしなくては!
私には、何が起こったのかが想像できた。
次女の膵臓の一部は、六歳の時に突如故障した…。
遺伝でもない、突然の故障。
入院初日に集中治療室へ、やがて入院生活を経て退院。現在に至る。
見た目は、普通。
流行りのファッション誌から飛び出てきたような雰囲気の…夫とは間逆な風貌。
しかし中身は、インスリンが全く出ない身体。
次女は、夫の言いつけが気に入らず、大量のインスリンを自ら注射したのだろう…。
どうなるか?
血糖値は、どんどん下がり…やがて冷や汗、震え、意識朦朧、、、そして私でもどうにもならない大きな痙攣が始まり意識もなく、目は白黒。
そして、そうなれば…その時点で救急搬送。
それを、人工的に起こそうとしたのである。
彼女は、強い。
明日、自分で児童相談所へ連絡するだろうか…人権だ! 虐待だ!と。
また、警察がドカドカやってくる前に連絡だけは入れておこう。
しばらく、寝られないな。。。
警察か?!搬送か!?
しばらくパジャマで寝るのをやめよう(汗)
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