第90話 駅までの2便
朝から駅まで2便車を出す。
1便は、次女を。
今日から海外研修。
今日の日の為に、主治医の元に現地スタッフへの手紙の依頼、学校へ緊急時の説明に。
添乗してくださるスタッフさんとのやり取りを繰り返し、何とかこの日を迎えられた。
元気に過ごせますように。
2便は、夫を。
医療セミナーとやらに繰り出す夫。
このセミナーは、なかなか癖のある医者達が自主的に何万も払って出席するセミナーで…どうやれば経営が上手くいくか?的な学び。
おそらく医療というより、経営やお金。
そういう類の医療セミナー。
そういった支援をする医療とは全く関わりのない、聞こえ良く言えば「コンサルタント会社」が世の中には多数存在する。
多くの開業医は、そういったセミナーを受ける事なく暮らしているが、やはり考えに偏りある一定数いる夫のような変態医者?が多数出席している模様。
朝から、送ってくれ!と言うので、車を出す。
道中、何故長女は医学部でないのか?
アイツ昨日獣医の勉強していたぞ。
獣医なんて何になる?
さっさと辞めちまえ。
何でお前は、金なんて出すんだよ。
あ〜残念だ残念だ、残念だをひたすら呟く。
次女の事は、アイツ知的障害だろ?病院連れていけよ。
あれは普通の人生送れないな。
あ〜残念だ残念だ。
俺は、本当に他に子供を作って育てたいよ…と。ため息をつく夫。
言い合って怒鳴られるのでもなく、ただ淡々と。
夫を降ろした帰り、何だか泣けた…。
思うのは自由。
ただ口に出して言うのは…。
まだ1月のパパ活再開から半年。。。
他に子供作りたいか…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます