第63話 愛亀の死
愛亀の亀吉が亡くなった。。。
あまりにも突然の事で、今も信じられない。
前日も、元気に日光浴を楽しむ元気な姿が忘れられない。
次女の幼少期、お誕生日プレゼントとしてやってきてくれた亀吉。
次女が一生懸命、図鑑や飼育本を読んで「メス」と。名前はカメ子。
後に、健康診断にいったら獣医さんが「男の子だね」と。
慌てて亀吉に改名。
それでも私の中では、ずっとカメ子。
私は初めて飼う亀に、おっかなびっくり御世話をしてきた。
小さな水槽から、大きめの水槽、やがてママが運びやすいようにと…コロコロがついた衣装ケースを次女が用意してが、やがてカメ子の立派なお家となった。
一気に生活感あふれるリビングになったけれど、カメ子が気持ちよさそうにしている姿に癒された。
毎日の水換え、甲羅が変形しないよう日光浴をさせる朝のルーティーン。
真っ直に気持ちよさそうに、首を天に高々と持ち上げる姿。
甲羅が脱皮することも覚えた。
次女が理科の先生に質問して、脱皮は病気じゃないと教えていただき安堵。
使い古しの歯磨きで甲羅を磨くと更に喜んだ。
岩の上にのって、手足を思いっきり伸ばす姿は、まるでモモンガ?というくらいだった。
そして何よりも、カメ子は我が家の「平和の証」だった。
警察が取り調べの為に押し寄せていた時も、児童相談所の面談の時も、緊張する私を湖から顔を出すネッシーのように優雅に首を出して、泳ぎながら私を眺めていた。
相手は児相スタッフは二人組、こちらは犬〜亀〜人間の三人組。心強い。
いつも優雅で動じることもなく、目の前にある喜びだけを見て暮らす姿に、私は見習うべき事があるように思えた。
無事に歴代のハムスターやカメ美の眠る場所にそっ寝かせて土をかけ…白い花束を手向けた。
カメ子ありがとう。
寂しくなるよ…涙
また、会おうね。
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