第62話 日曜日


朝から大量の宅配が続々と届く。夫が手配した野菜達。

しばらく体調不良の次女が、寝付きが悪く…私まで寝不足。

それを知らない夫。


このところ、新しい紙幣になる事を踏まえて、今の紙幣は使えなくなるとの陰謀説?により、せっせとお金を使っているらしい。

先日は、某有名会社が自宅に試乗車を持ってきた。

価格は1000万を超えるようだ。

彼は、大体車は3年で変えると決めている。

下取りが高いからだそう。

そりゃそうだろ…3年しか乗っていないのだから。。。

私の自腹の小さな車は、7年目に突入。

可愛い愛車。まだまだ乗る予定。

狭い道もスイスイ楽ちん。

今朝も別の車を試乗する為、出かけていく夫。


五月連休の宿泊代は?とそっと聞いてみる…君が予約したものは払わないよ、反抗する人には何も払わないから!と、金券を自分の鞄にしまいつつ満面の笑み。


彼の収入は、はっきり知らない。

ただ3年に一度、1000万以上の車を買える開業医の方達。

彼の周りは、皆同じような生活スタイルで、それを当たり前と思っている夫。

慣れない私。

彼は自分への投資は惜しまず、反対に妻子が楽しく暮らすのは最高に苦痛な人。


送られてきた食材を眺めながら、夕飯を考える。

仕分けをした夫。

キノコだけは放射能がついているからと、野菜セットから「仲間外れ」にされている…可哀想に。私が大切に食べからね♪

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