第37話 送別会
今日は、家庭教師さんの送別会。
家庭教師は、夫が気に入る「国公立大学、医学部生」
親族にも医療関係者がいないと話す彼は、大変優秀で、夜行バスで旅に出る好青年。
夫がお気に入りで長年お願いしてきたが、長女を医学部に入れられなかったからと、最近は夫の口から彼の話が出ることは減った。
勿論医学部の合否は、家庭教師さんのせいではない。
今日は、女三人と先生の送別会。
焼肉でも食べて、これからのビジョンでも聞いてみようかな?
少なくとも、夫のように自分目線ではない医師になって欲しいと思う。
夫のクリニックの口コミは荒れている…。
治療は、真面目で手を抜かず「良い先生」ではあると思う。
但し、思いやりや気持ちは…あまり感じない。
口コミ欄には、そこを指摘する声が届いているが、彼には全く響いていないようだ。
的確な治療さえすれば…とは、私は思わない。
人間だもの。
いつかAIが駆使されて、医療も担う時代が訪れるまでは、人間対人間として相手に心を寄せて欲しいと思う。
そして医師であっても、家庭では一人の夫や父親である事を忘れずにいて欲しいとも切に願う。
家庭教師さんも、一年後は立派な医師になるだろう。医師として、人として、我が家で垣間見た家庭の姿を反面教師にして頑張ってもらいたい。
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