第6話 水曜日の過ごし方
本日特売日ならぬ、本日特別恐怖の日。
夫のクリニックは、水曜日と日曜日が休診日。
日曜日は子供達もお休みで、この恐怖を3人で共有できる。
水曜日はというと、子供たちは二人共学校へ。
家には、夫と私しかいない。
DVセンターの方の助言通り、極力距離をとる。
相手の視界に入ってはいけない。
彼が二階にいれば、私は一階で家事をする。
彼が一階にいれば、私は二階で用事を済ませる。
そして、これは私なりに考えた技。
技と呼べるほどの事でもない。。。
シンプルに、ただひたすら無になる。
罵声と威圧を感じても、出来る限り無の状態を維持する事が大切だ。
会話は彼に合わせて、合わせるどころが彼の希望する言葉を的確に発音する。
話すというよりは、発音するに近い。
あれっ、私AIだったかな。
AIだったらもっと質がいいはずだ!と彼なら言うだろう。。。
恐怖の水曜日、彼からしたら絶好のDV日和。
自宅で二人で過ごすのが良いのか、指摘されないよう威圧を放ちながら…パパ活にいそいそと出掛ける夫を見送るのが良いのか、どちらが良いのか判断するのは難しい。
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