第19話
――???????――
「....これが荷物持ちと呼ばれてた少年の力...ね」
一般的に荷物持ちとはG級の魔物を倒せない者が何らかの理由があって冒険者をやめず、頭を地面に擦り付ける思いでパーティーに入れてもらってようやくダンジョンゲートをくぐることが出来る存在。
それが一般的な認識だ。
だが、荷物持ちと呼ばれていた少年は今、何をした。
距離が離れすぎていて何を言っているかは分からないが明らかにスキルを使用していた。
「手から垂れている液体と瞬間的にスピードが上がる.....これで荷物持ち呼ばわりされている意味が分からないわね」
色々な憶測が脳内を飛び回るが情報が足りずすべてが憶測の域を出ない。
「駄目ね。まだ、何とも言えないわ。ただ――」
私は魔物に殺されかけていた所を葛城様に助けていただいた。
その恩は一生をかけて返すと誓っている。
もしも、葛城様の身に危険が及ぶような少年だと判断できた場合。
少年には何の恨みもないけれど。
「殺すしかないわね」
――
「ふぅ、やっぱり酸が効く相手はやりやすいな」
目の前にいたロックラビットは霧となり消え、しっかり魔石を落としていった。
苦戦を強いられていたロックラビットを倒した方法は、こうだ。
まず、短剣を投擲する。
そしてその後ろに【酸】の球を放つ。
これが上手くいった。
ロックラビットは、短剣を足で弾き飛ばしたところまではよかったが、短剣の後ろから来ている酸の球への反応が遅れてしまい胴体に直撃。
溶けだす体に驚き、痛みで声を上げえている隙に首を狩る。
中々綺麗に決まったので、余韻に浸っていると後ろから微かな気配を感じる。
後ろを見るがそこには誰もおらず勘違いに終わる。
「ん~、視線には敏感になってるから見られたと思ったんだけど、気のせいか」
少し歩くと階段を発見する。
階段を降りるか迷ったが帰ることにする。
2階層は明日行くことにした。
帰り道に丁度ロックラビットの計2匹と出会い、無事勝利。
マッドドールの魔石三個とロックラビットの魔石三個が手に入り、機嫌がよくなっていたが、帰り道に僕が換金所に寄る素振りを見せないため探索を失敗したと勘違いされ冒険者たちに煽られた。
「いい気分だったのが台無しだな」
こんなことで心が傷がつくことは無いが、煽られて気分が良くなるかと聞かれるとならない。
しょうもない冒険者たちのことは無視して帰路に着く。
「あ!お兄ちゃん!!」
「真衣か。学校帰りか?」
「そうだよ!お兄ちゃんは珍しいね?学校の帰り道が同じになるなんてさ!今日はバスじゃないの?」
ギクッ
学校行ってる設定忘れてたな。
真衣には色々言って誤魔化した。
「そうなんだ~変なの~」
ちなみに歩きたい気分になったからバスを使わずに歩いて帰ってきたと言った。
疑われるかとは思ったが妹は純粋なので信じてくれたみたいだ。
真衣は本当にいい子だな。
冒険者活動が上手く行けばどこか連れてってやりたい。
家に帰宅後、ご飯の前に先にお風呂に入る。
「...何度も真衣と帰り道に出会うと不味いからもう少し長く探索するか」
そう言いながら風呂を出て用意されていたご飯を食べる。
真衣がお母さんに今日途中から一緒に帰ったことを言った時はビビったが理由を聞けばお母さんが笑っていた。
その後、話題が切り替わったので安心した。
食べ終わり部屋へと戻る。
「よし、【アイテムボックス】」
今日得た魔石を取り出して、プレートに取り込ませていく。
まずはマッドドールからだ。
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マッドドールの魔石
・マッドドールが持つランダムスキル獲得
・ステータスUP(防力+5)
・マッドドールのランダムドロップ品
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全ての項目を選択する。
そして続けてロックラビットの魔石を取り込む。
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ロックラビットの魔石
・ロックラビットが持つランダムスキル獲得
・ステータスUP(筋力、敏捷+5)
・ロックラビットのランダムドロップ品
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「G級の魔石と違ってF級の魔石はステータスUPのプラス値大きいな」
これもすべての項目を選択する。
ワクワクする気持ちを抑え、ステータスプレートを確認する。
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高野京 Lv,10
MP : 30
筋力:
防力:
敏捷:
魔力:25
精神力:100
スキル:酸lv3・咆哮・短剣術lv3・ラビットフット
・デュラハン(デュラハンの鎧・デュラハンの意志・眷属召喚)
・
固有アビリティ:「努力の形」
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どうも、
「努力の形」歩みを止めるのは俺次第をお読みいただきありがとうございます。
良ければ星の評価とコメントを頂ければ、励みになりますので
気軽によろしくお願いいたします。
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