13話

陽葵side

出張から夫が怒りながら我が家へ帰ってきた。テーブルに私と茉莉花と陽が座っている。

「おい、そこの脳なし女」

「……」

「もしかして私のことー?」

と茉莉花は挑発している。

「茉莉花じゃない!おい、陽葵!」

「あら?名前言えるじゃない!」

と私はニコッと笑った。

「単刀直入に言う。お前たち俺の不倫に気付いていたんだろ?」

「ええ」

「そーだよ」

「気づくの遅すぎ……」

その場が重い空気となる。しかし夫はそのまま口を開き

「それで俺たちに嫌がらせをしていたわけか」

とニヤッと夫は笑った。すると陽は

「えー?お父さん、俺たちはなーんもしてないよ?」

と言うと夫は陽を殴った。止めることもできたけど、陽はわざと殴られた。

「陽!大丈夫!?」

さすが私の娘。演技が上手だわ。

「というかあんたたちの自爆にすぎないよ」

と茉莉花は言う。夫はさすがに女には手を出さないだろうと思ったら

「ぐはっ!」

「茉莉花!?」

「こーんにちは!おばさん。」

そこには夏穂がいた。夏穂は茉莉花を蹴ると不気味な笑みでこちらに近づいてきた。

「しばらくみなさんは私たちの元で働かせましょうか!」

そのとき突然ガスのようなものが出てきて私はガスが自分の元へ届く前に息を吸い止め、ガスを吸わないようわざと眠った演技をした。

「うふふ、あなたたちにも地獄を見てもらわないと。」

最初からこれが狙いだったのか……多分夏穂は私たちをまとめて殺す気だ。私たちは大型トラックのようなものに入れられどこへと向かった。トラックの扉が完全に閉まり私は目を開ける。すると監視カメラが1つあり、周りにはコリアンダーとハイドレンジアみんなが捕まっていた。私はに隠し持っていた小さなバッジに監視カメラを使用不可にすること、向かっている場所のGPSから助けを求めた。

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