1話

茉莉花side

私たちはお母さんにたくさんの愛をもらって育ってきた。

茉莉花まりかー!ようー!ご飯できたわよー!」

「「はーい!」」

私と陽は席について朝ごはんを食べる。私たちは双子で産まれた。私が言うのもなんだがお互い頭脳明晰、容姿端麗、文武両道でお母さんはいつも私たちを褒めてくれて、やりたいことはなんでもやらてもらった。だから私たちはお母さんが大好きだ。

「茉莉花の目玉焼きのほうが大きいー!」

「陽!こどもみたいなこと言わないでよー!」

「もー!2人とも!同じサイズの卵なんだからー!」

お母さんは笑いながら私たちの小さい喧嘩を見届ける。

「おはよ」

「「はよ……」」

「おはよう。お父さん」

遅れながら席についたのはこの一家の大黒柱である私たちのパパ。正直私たち2人はパパのことが嫌いだ。外面はいいパパにしているが、中身は最悪。

「ちっ、目玉焼きだし、白米かよ」

「ごめんなさい。今変えるから……!」

「こんなのお前らも食わなくていい!」

と机ごとひっくり返し私たちのお皿は割れるし、床が大惨事になった。

「ごめんなさいね。2人とも」

お母さんは笑いながら片付けるが、その手はボロボロ。怪我もあるし、いつも私たちを守って殴られるがお母さんが死なないか心配になる。いくら私たちが訴えても周りはあのくそ野郎のことを信じるばかり。

「お母さん……」

「ほら!笑顔!2人とも!」

「「うん、いってきます」」

お母さんはどんなに辛くても私たちを玄関まで見送ってくれる。お父さんがあんなに変わったのはいまから5年前だ。でも理由が分からない……。そのときに私たちは確信した。勉強して知識をつければお母さんを守れるんじゃないかって……。私たちはその日から死ぬほど勉強したし、運動も手を抜かなかった。私はネット関連の勉強と武術を陽は銃弾の特訓と仲間のルーツを作った。すべては真相を明らかにするため。

私たちは今日も学校という名の隠れ組織へと向かった

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