紙面に載った日のそれぞれの会話

記事が紙面に載ったその日、会社を出て喫茶店(百音)でモーニングセットとグラタンを注文し新聞を読む津雲


お客さんの会話が聞こえてくる。


清水「なかなか面白い記事出てたわね~」


桜井「得票率ですよね。でも50%未満は

再選挙って税金の無駄遣いって

言われますよ確実に」


清水「費用は投票しなかった人と自治体で

折半みたいね」


相内「移動投票所は良いですよね。

高齢者にはうってつけです」


清水「政治に関心を持って厳しい目で見られるわね~」


津雲「厳しい目ですか、1票で変わるならこの国ももう少し豊かにはなっていると思いますよ」


相内「なかなか鋭いですね~お客さん」


津雲「えぇ~政治家には色々問題ありますからね~調べれば調べるほどデマもありますけどね」


その頃本社遊軍部で記事を読んでいる二人


小谷「津雲さん、初回にしては思いきりましたね」


佐山「遊軍長、津雲さんのこの記事。間違いなくクレームきますよ、嫌ですよ巻き込まれるの」


小谷「そこまで気の短い人がいるのかな~

なかなか面白いと思うけどな」


同じ頃報道部と部長室でそれぞれ記事を読んでいる二人


立花「津雲さん、まだ記者魂が残っていたわね…新たな火が吹き始めるは」とつぶやいている


鶴田「津雲らしい出だしだな、まだ記者魂は死んでなかった様だ…これからが楽しみだ」と部長室の窓から外を見ながら語っていた。


その日の夜、津雲は居酒屋(黒木屋)で食事していた

ちなみに津雲は下戸である


お客さんの会話が聞こえてくる


愛敬「国会議員の給料アップだとよ~良いなぁ~」


友杉「うちの会社だって上がったじゃないか基本給」


愛敬「基本給は上がってもよ~」嘆きながらビールを飲む


友杉「上がらないよりはいいだろうさボーナスは減ったけどな」


愛敬「はぁ~」


友杉「はぁ~」


二人は大きなため息をつきながら

枝豆と焼鳥をつまみにビールを飲んでいる


その頃 別のテーブルでは…


木村「議員の給料アップだとよ~羨ましい~良いなぁ~」


佐伯「うちの会社だって上がったじゃないか時給はさ」


木村「時給は上がっても交通費や手当が減ったらさ~意味がないっての何が賃金アップだよ」と嘆きながらビールを煽り枝豆をつまむ。


佐伯「はぁ~」


木村「はぁ~」


二人は大きなため息をつきながらビールを飲んでいた


津雲「お話し中失礼、今そんな状態なのですか?」


津雲はそれぞれ飲みながら話を聞いていった。そこからあらゆる取材を重ねていく


そして、どの様な記事を書いていくか

考えている津雲


津雲「どんな風にしますかね、なかなか思案のしどころだな…」


黒木屋で話を伺った人達---------


愛敬 大翔(あいきょう ひろと)

…25歳サラリーマン(独身)


友杉 篤弘(ともすぎ あつひろ)

…25歳サラリーマン(独身)で愛敬の同僚


木村 琢磨(きむら たくま)

…20歳大学3年生


佐伯 綾乃(さえき あやの)

…20歳大学3年生で木村の幼馴染


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