第11話
601:スレ主
で、そこからは勇者と従者Bを保護して、学園に戻った
まずは病院で精密検査かなと思ったんだけど、勇者が報告したいって言うからさ
学園に戻って、クッキーを寮に置いてから
仕事してた学園長がいる学園長室に駆け込んで勇者主従たちが、なにがあったのか説明した
602:スレ主
その後、俺や上級生も説明を求められて、見た事、したことを説明した
んで、勇者主従たちは病院へ
俺たちはとりあえず休めって言われて寮に戻った
603:名無しの異種族
とりあえず、王立学園側としては冒険者学校側へ抗議することになるよな?
つーか、したんだよな
604:スレ主
一応したらしいけど、件の犯人が関わったって証拠が無いから
学校側も、
「はい。そうですか、すみません」
とはならなかった
605:名無しの異種族
えぇ
606:名無しの異種族
マジ?
607:名無しの異種族
ビーストマスターだかテイマーに勇者主従たちと仮契約してもらって、頭の中、記憶を読んでもらえばよかったのに
608:考察厨
まぁ、だろうな
>>607
人権問題になる
たとえ本人がやってくれって言っても
やる場合は、ひたすらクソ面倒な手続きしてからじゃないと認められてない
過去、認められたのは凶悪犯に対してだけ
勇者にはそんなことできない
609:名無しの異種族
うわぁ、ここでギフトが足枷になるのかぁ
610:スレ主
でも、冒険者学校側でも件の犯人は問題ばかり起こしてたから、なんとかしたかった
だから、犯人に何かしら動きがあれば学園に伝えるということで手を打った
611:名無しの異種族
冒険者学校側も、生徒から凶悪犯が出ちゃたまらないもんな
しかも、結果的に未遂とはいえ魔王や魔族でもない人間が、勇者を殺そうとしたわけだ
612:名無しの異種族
下手したら、勇者の存在意義が揺らぐもんな、これ
人間に殺される勇者が、魔王にかなうのか、ってな
613:スレ主
でも、ここで問題が起きる
冒険者学校側が動き始めたのを悟ったのか、犯人は行方をくらませた
614:名無しの異種族
え、行方不明になったの?
615:名無しの異種族
逃げたな
616:スレ主
はてさて、どうしたもんかと思ってた矢先、事件が起きた
今度は、冒険者ギルドを利用してた奴らが次々に襲われ、殺害される事件が立て続けに発生した
これは、王立学園&冒険者学校の生徒、冒険者関係なくだった
襲撃は街中で闇に紛れてだったり、クエスト中だったり色々
617:名無しの異種族
うわぁ
618:名無しの異種族
わかりやすいなぁ
619:考察厨
潜入してる魔族の手引きもあったんだろうな
魔族自身が動くと足がつく、だからこうして操り人形を仕立てあげて手先にして、襲わせてたってところかな
620:スレ主
>>619
本当、察しが早くて助かる
ま、そういうことだった
621:スレ主
俺と聖女は、またもや蘇生のために駆り出されることとなった
冒険者ギルドが所有する建物の一室に、並べられた死体があってな
それらを一括で蘇生した
疲れた
でも、全部聖女がひとりでやってると思われてたのは草だった
622:名無しの異種族
お疲れ様
>全部聖女がひとりでやってると思われてたのは草だった
なんでぇwww
623:名無しの異種族
そりゃ疲れるよな
624:名無しの異種族
もうレアギフトホルダーとか関係なくなってきてるのか
怖いな
((((;゜Д゜))))
625:名無しの異種族
これさー、素人考えなんだけど
冒険者ギルドが保有する、冒険者のリストとか個人情報漏れてるよな
626:スレ主
そ、だから、冒険者ギルドの職員も魔族じゃないかと疑われた
極秘の調査もあったらしい
627:名無しの異種族
そらま、そうだろうな
628:名無しの異種族
でも、あれだね
勇者の時だけド派手にドラゴンで襲わせて、それ以外は各個撃破って感じだな
629:名無しの異種族
まぁ、街中でドラゴン暴れさせるわけにもいかんだろ
630:スレ主
で、ある日、俺も襲撃された
631:名無しの異種族
お、やっとスレ主のターンか
632:スレ主
襲撃のタイミング、被害者のパターンもランダムだからな
むしろ、来てくれて良かったって感じだった
633:名無しの異種族
どんな感じで襲撃されたん?
街中?
それとも、クエストで??
634:スレ主
クエストで
その日は、クッキーの訓練も兼ねて討伐クエスト受けてたんだよ
授業とは関係なし
休みだったし
635:名無しの異種族
なるほどね
636:スレ主
そうそう、なんで俺が蘇生要員にカウントされてなかったのか
ここでわかったんだけどさ
どうも、俺の冒険者としての情報が更新されてなかったらしい
いや、ギルドカードの方はリアルで更新されてたんだけど
書類の方がなんかの手違いで、更新されず古いままだったらしいんだよ
637:名無しの異種族
あー、たまにあるよね
ケアレスミスかな?
638:スレ主
その情報がそのまま漏洩されてたっぽくてさ
639:名無しの異種族
ふむふむ
640:名無しの異種族
それで?
641:スレ主
俺とクッキーが襲撃されたのは、王都からちょっと離れた場所にある古代遺跡だったんだけどな
642:名無しの異種族
あー、地下に迷宮があるとこ?
オルフェウス神殿だっけ?
643:スレ主
そうそう、そこそこ
あそこでの討伐クエストを受けたんだけど
受ける時に、受付さんに本当に受注するのかって言われたwww
表に待機させてたクッキーのこと説明したら納得してくれたけど
あの時はなんでかなぁって不思議だったんだよ
で、その答えを襲撃者の犯人が教えてくれた
644:スレ主
俺とクッキーは、神殿の上層部分で討伐してたんだ
その日は他に冒険者もいなくてさ
不思議だなーって思ってたんだけど、どうも気づかないうちに結界張られてて閉じ込められてたっぽいんだよ
645:名無しの異種族
おバカwww
646:名無しの異種族
気づけwww
人がいない時点で気づけwww
647:スレ主
で、
あっるぇぇえ??おかしいなぁ???
ってなってたら、犯人が現れてさ
新しく買ったのか、真っ黒な魔法が施されたカッコイイローブ着てたな、そーいや
648:名無しの異種族
それで??
649:スレ主
切りかかられてさ、それを避けたら
「能無しのくせに、避けてんじゃねーよ」
って言われた
横でクッキーが威嚇してたけど
そのクッキーを見て
「その邪神龍も、身の程にあってねーな。
俺にくれよ」
なんて言ってきたから
「ペットの面倒は最後まで見るように言われててな。
生憎だけど、譲渡は無理だ。
それはそうと、殺しも殺したなぁ、お前だろ?
最近、王都を騒がせてるシリアルキラーって。
まぁ、聖女のお陰で助かってるけどな」
650:スレ主
俺が余裕ぶってるのと、聖女の名前が出たのが気に入らなかったみたいで
犯人は、大量のドラゴンを召喚しつつ言ってきた
「能無しのくせに、聖女の腰巾着でもあったなそういや」
ここで俺は聞いた
「さっきから言ってるその能無しって、どこ情報?」
でも、犯人は答えずクッキーを魔法で拘束した
さらに小さな結界をはったんだ
符を使ってた
俺は念の為にクッキーに声をかけた
「クッキー、大丈夫か??」
何をされたのかわかってないのか、クッキーはキョトンとして、軽く鳴いた
大丈夫そうだったから
「じゃあ、ちょっと待ってろよー」
そうクッキーに言って、俺は犯人を見た
651:スレ主
「能無しひとりで何ができる?」
めんどいから、俺は向こうに話を合わせることにした
「んー、じゃあどうせ殺されるなら、その前に聞かせてほしいんだけど。
もう一度聞くけど、その【能無し】ってどこ情報?」
「なんでそんなことを聞きたがる」
「だって個人情報の漏洩は犯罪だろ。
どっから漏れたのかなぁって。
それも、俺みたいな【能無し】情報が漏れるってのもおかしな話しだ。
情報として価値がない。
さらに言うなら、俺に対してこんな大量にドラゴンをけしかけられる理由もない」
そこまで言って、俺は意地の悪い笑いを浮かべた
「ここから考えられるのは、お前は自分の頭で物事を考えてないおバカってことくらいかな?」
652:名無しの異種族
煽るなぁ
653:名無しの異種族
煽ってるなぁ
654:スレ主
「あぁ、おバカさんにもう少しわかりやすく説明するとだな。
ほかの犠牲者の傷の状態、襲撃時の状況からしてその都度相手ごとにやり方変えてるからさ。
見た感じ、お前はそこまで頭良さそうな感じしないんだよ。
俺は色んなやつを見てきたんでね。
勘だけど、お前、良い操り人形にされてるだろ。
自分だけじゃ、弱者相手にしかイキれず、強者には強い嫉妬がある。
自分の方が上なのに、なんであいつがってタイプだ。
でも、お前が殴れるのは自分に襲いかかってこない弱者だけ。
自分を殴ってきたやつは避ける。
そういうタイプだ」
んで、ここで上級生の名前を出したら予想通りブチ切れてくれた
655:名無しの異種族
あー、いるよね
ターゲットにした相手にやり返されて、別のターゲット探す人
656:名無しの異種族
俺氏、兼業冒険者なんだけどさ
前の上司がこんな感じだった
気の強い人に言い返されて、ターゲット替えてたわ
657:スレ主
ぶっちゃけ、言ったセリフはだいぶ違うと思うが、まぁ勘弁してくれ
「そんなお前が、他者をいたぶれる知恵と道具を与えられて動かないわけが無い。
そう、お前にドラゴンを召喚する力や、クッキーを閉じ込めた結界の力を与えたやつがいる。
そして、そいつの方がお前より強い。
強いからこそ、下についた。
はは、弱者が強者に媚びるのと変わらないな、お前」
たぶん、こんなことを言った気がするんだよなぁ、俺
そしたら、犯人がブチ切れて叫んだ
「お前みたいな虫ケラが、あの方を語るな!!」
そして、降り注ぐドラゴンの猛攻撃
たぶん、これに勇者たちはやられたんだろうな
初見だと見切るの大変だし
658:名無しの異種族
スレ主は初見じゃなかったの?
659:スレ主
まぁ、バイト時代に食材探しでしごかれたから
660:名無しの異種族
なぁ、お前の元バイト先絶対変だよ
661:名無しの異種族
えーと、とりあえずスレ主はその攻撃を見切ったってことでいい?
662:スレ主
そうそう
操ってんのがガチのテイマーとかだったらやばかったけど
そうじゃない、ど素人だったから
複雑な攻撃じゃなかったから、余裕で避けられた
663:名無しの異種族
元バイト先の人達、とんでもない怪物育ててんじゃん
664:考察厨
んー、多分だけど
能無しでも、ちゃんとひとりで生きていけるように教育してたんじゃね?
665:名無しの異種族
そうかなぁ
666:名無しの異種族
そんで、避けたあとどうしたん?
667:名無しの異種族
犯人蹴ったんじゃね?
668:名無しの異種族
グーで殴ったんだろ?
669:名無しの異種族
大賢者関連のスキル使った予想が皆無で草
670:名無しの異種族
それで正解は?
671:スレ主
一気に間合いを詰めて、驚いてる犯人の顔をぶん殴った
672:668
当たったーヾ(●´∇`●)ノ
673:669
蹴りじゃなかったかー
674:スレ主
その後はコントロールを失って暴れ回るドラゴンを倒しておえて
いつの間にか、クッキーの結界も消えててさ
気絶したままの犯人を拘束してようやく終わったーってなったら、なんか拍手が聴こえてきてな
675:名無しの異種族
お?
676:名無しの異種族
まさか、黒幕登場?
677:スレ主
そ、黒幕とーじょー
まぁ、魔族だったんだけど
パッと見は普通の人間族だった
それこそ俺に負けず劣らずのモブ顔でさ
でも、タイミング的にカタギじゃないのは想像ついた
だからそいつに、
「見世物じゃねーぞ」
って言ってやったんだ
そしたら
「いえいえ、充分見応えがありましたよ。
でも、おかしいですね。
貴方は普通の、いえ、普通よりも劣る人間以下の存在、【能無し】のはずだ。
だというのにドラゴンたちはおろか、魔剣士すらも倒してしまった。
いったいどんな手品を使ったんです?」
「みてたならわかるだろ。種も仕掛けもない」
そう、答えて
あ、思い出した
黒幕こんなことも言ってたんだよ
「……それに、ふむ。とても面白い力が貴方にかけられてる。
いったいどこで、そんな力を掛けてもらったんですか?」
678:名無しの異種族
え?
679:名無しの異種族
面白いちから?
680:名無しの異種族
なになに、スレ主なんか加護でもあったん?
681:スレ主
それがさー、未だに不明なんだよなぁ
黒幕曰く、この世界が創造された瞬間に生まれた、最古の力だとかいうことだったけど
意味不明
682:名無しの異種族
最古っていうと、光魔法か?
この世界を作る時に、神様が光あれっていったとかいう、アレ
683:考察厨
お、いおい
それ、マジか?
684:名無しの異種族
どした、考察厨
685:名無しの異種族
なにをそんなに驚いてんだよ?
686:考察厨
驚きすぎて、戸惑ってるわ!!
687:名無しの異種族
なに、なんか知ってるの?
考察厨は??
688:考察厨
いや、でもそんなことあるか??
そんな偶然……
689:スレ主
そんで、言うだけ言って黒幕ってば犯人のこと燃やそうとしてさ
慌てて犯人だけ回収して逃げてきた
なんかヤベェ感じがしてさ
追ってくるかなと考えたんだけど、追いかけてこなかった
690:名無しの異種族
なるほどな
691:スレ主
それで、考察厨は黒幕が言ってたことに心当たりあんの?
692:考察厨
スレ主、確認だ
黒幕は、お前にかけられてるのが【魔法】や【スキル】じゃなくて【力】って言ったんだな?
最古の力だって
693:スレ主
まぁ、うん
694:考察厨
なぁ、そのこと学園には当然報告してるんだよな?
695:スレ主
それがすっかり忘れてて
思い出した時に、冒険者ギルドで鑑定してもらったんだよ
で、書類の不備がわかってさ
その時、鑑定担当してくれた人がベテランの人で、とくに驚きもせず淡々と
「あ、ギフトの項目のところ間違ってるんで修正しておきますねー」
って言われた
696:名無しの異種族
鑑定担当した人の慣れてる感がすごい
697:名無しの異種族
まぁ、王都だとレアギフト持ち多いからな
書類の不備もあるあるなんだろ
698:スレ主
その時に、念の為に聞いたんだよ
「なんか、俺、変な呪いとか魔法にかかってませんか?」
って、そしたらとくに加護も無ければ呪いも魔法掛けられてないって言われてな
699:名無しの異種族
え、鑑定士ですらわからなかった?
700:名無しの異種族
それじゃ、スレ主にかけられてる【力】ってなんなん??
((((;゜Д゜))))
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