第10話

501:スレ主

>>500

え、楽しくないじゃん


502:名無しの異種族

浄化に楽しさを求めてんじゃないよwww


503:スレ主

それに、浄化系スキルとかギフトとか持ってなくても

それこそ能無しでもできる浄化方法で慣れてるし


504:名無しの異種族

おいw

慣れるほど、びっくりするほどユートピアやってんのかよwww


505:スレ主

暇つぶしに【謎の神官】さん含めた実況スレはよく見てたから

能無しでもできる、魔除けは他にも知ってるし

消臭剤や除菌のやつとか

奨学金で色々揃えられたから、俺もそのうち出るって話題の廃墟実況しようと思ってる


506:名無しの異種族

あー、あるな

消臭剤のやつ


507:名無しの異種族

学園側が泣くぞ

学業以外に金使ってるって( ̄▽ ̄;)


508:スレ主

下手すると、聖水より効き目あるからなぁ

塩と酒


509:名無しの異種族

あー、うん、あるよね

あんまり知られてないけど


510:名無しの異種族

塩と酒の方がコスパいいから、知ってる奴はそっちを大量に買い込んで聖水代ケチる

参考として

・安酒1リットル 500ゴールド

・聖水1リットル 2500ゴールド


511:名無しの異種族

こうして見ると、高いよね

徳用の1リットルで四倍の差があるからな


512:名無しの異種族

まぁ、聖水の方は酒以上に手間暇かかってるから

あと、効能諸々も含めての値段だし


513:名無しの異種族

酒も作るのに手間暇かかってるんだけどなぁ


514:スレ主

まぁ、昔、見よう見まねで塩味の揚げ菓子で、悪霊はらったことあるけど


515:スレ主

たまたまそれを店長に見られて、食べ物で遊ぶなってガチギレされた


516:名無しの異種族

どういう状況で店長に見られたのか気になるが


517:スレ主

>>515

住まわせてもらってた部屋に、実況から引き寄せられた悪霊がでて騒いだ


518:名無しの異種族

おk

だいたい察した


519:名無しの異種族

とりあえず、勇者のピンチに関して続きを話してくれ


520:スレ主

了解、続きな


521:名無しの異種族

なんか、実況スレの諸々聞いてるとギフトやスキルの存在意義って何なんだろうって考えさせられるよな


522:スレ主

>>521

店長の旦那さん曰く、あくまでその人の人生を補助してくれる機能の一部でしかないから

レアだなんだって気にしなくてもいいらしい

まぁ、あの人からするとギフトがあれば、多少便利になる、程度のもんって認識だったし


523:名無しの異種族

多少便利になる


524:名無しの異種族

あ、たしかに、なんか分かりやすい


525:名無しの異種族

そうだよなぁ

【料理人】のギフトと関連スキルがあれば、たしかに料理を上手く早く作るための手助けになる

ギフトが無くてもある程度、経験積めばそこそこの腕にはなるしな

だから【料理人】のギフト無くても、【料理人】並みにはなれる


526:名無しの異種族

まぁ、でも高級レストランとかでシェフにはなりにくいんだよな

ギフトやスキルの有無で出世が決まってくるから

でも、全くなれないわけじゃないし

だから無いよりはあった方がいい程度、といえばそうなんよ


527:スレ主

実際、店長も旦那さんも【料理人】のギフトも関連スキルも持ってないけど

飲食店経営出来てるし

デザートのケーキとかもふつうに作って販売出来てるし


528:名無しの異種族

街の飲食店と、高級レストランを比べるのもなぁ


529:名無しの異種族

まぁ、自分のやりたい仕事と与えられるギフトが噛み合ってないこともあるある


530:名無しの異種族

ギフト【菓子職人】が良かったのに、【剣士】が与えられた子なら知ってる

だからお菓子屋さんになるって夢を諦めたんだよ、その子

色んな製菓関連の本を読んだり、少ない小遣いでケーキを買って味の研究してたのに、全部が無駄になったーって嘆いてたな

あの泣き顔は見てられなかった

スレ主の、バイト先の店長夫婦の話をもう少し早く知れたら良かったのに


531:考察厨

しゃーない

こういう話に巡り会うのも運だから


532:スレ主

>>530

店長の旦那さんの言葉を借りるなら、


「ギフトが無くてもやりたいことをやっていい、やっちゃダメなんてことはない」


ってところかな


533:考察厨

実際、極端な話だけど

【剣士】でも【戦士】でもない【農民】や【商人】でも家族や仲間が危機に陥れば、守るために武器を手に取り戦う

【農民】も【商人】も、戦うためのギフトを与えられていない、だから、武器を手に戦うことはナンセンスだ

でも、だからってギフトやスキルが無いから戦うな、戦うなんて無駄、ってことはないしな


534:名無しの異種族

ほんと極端だな


535:名無しの異種族

えーと、もうちょいわかりやすく書いてほしい


536:考察厨

才能なくてもあきらめなくていい、足掻いていい

それで手に入れられる《なにか》が必ずある

ま、綺麗事だけどな


537:スレ主

また話逸れてた

続きな続き

こんどこそ、続き書くぞ


538:名無しの異種族

えーと、勇者がドラゴンに襲われてピンチなんだっけ??


539:名無しの異種族

たしか、そんなだったはず


540:スレ主

俺は、寮母さんの提案もあって、寮母さんが普段休憩する時に使ってる部屋で従者Aから詳しく話を聞いた

お互い、まぁ、気まずくて目は合わせられなかったけど


541:名無しの異種族

まあ、気まずいよな


542:名無しの異種族

かたや変態行為

かたや全裸を意図せずみたんじゃなぁ


543:名無しの異種族

ラッキースケベは、女の子の裸を見るが王道だろ

誰がヤローの裸見たがるんだよ?


544:名無しの異種族

腐女子?


545:名無しの異種族

場合によっちゃ、腐男子とか?


546:名無しの異種族

ガチレスすんなwww腐海の住民共めwww


547:名無しの異種族

人によるけど、ぶっちゃけ興味本位でなら他人の体には興味はある

肉の付き方とかで、筋トレしてんなーとかダメダメぼでぃだなーとか

意外と着痩せor着膨れするんだなーとか

それ以上でも以外でもない


548:スレ主

その時の流れはこんな感じだったらしい


クエスト受けて、ドラゴン討伐してた

討伐数に達したから帰ろうとする

いきなり、大量のドラゴンが出現

ついでにそれを従える冒険者学校の生徒も出てくる

※件の問題行動起こした上級生

勇者が色々まずいと察知して従者Aを逃がす

※従者Aはスキル【縮地】【瞬足】持ち、ついでに隠密関連のギフト持ち

だから逃げ切る率が高いと判断された

俺のいる寮に駆け込む


549:名無しの異種族

ふむふむ

冒険者学校の生徒は、召喚士だったわけか

それで、勇者を呼び出してぶっ叩こうとしたわけだな


550:スレ主

>>549

(*´・д`)-д-)))ソゥソゥ

そんな感じ

でも、一つ言っておくと冒険者学校の生徒のギフトは【魔剣士】だった

だから、ドラゴン召喚は、本来できないんだ


551:名無しの異種族

おや、そこそこのレアギフトじゃん


552:名無しの異種族

【魔剣士】って字面からして格好いいよなぁ

まぁ、この生徒の場合はやってることがクソだけど


553:名無しの異種族

なんか、だいたい察したけど

これ、代表の時と同じこと起きてた??

端的に言うと、それこそ召喚士じゃなくても使える召喚符とかでドラゴンが召喚されてたんじゃね?


554:スレ主

>>553

察しが早くて助かる

大当たり


555:スレ主

あとでわかることなんだけど、まぁ、王都に潜伏してた魔族が関わってた


556:考察厨

つーことは、俺の渡したリスト外のやつか

さすがに一般市民までは調べられなかったからなぁ


557:特定班

一般市民まで入れると、時間が掛かりすぎるからな


558:スレ主

俺は話を聞いて、ドラゴンにはドラゴンをぶつけるべきだろ、とクッキーを連れてこうとした

そしたら、ほかの寮生から大反対を受けてな

こんなに可愛い子を戦場に連れてくのか!!って


559:名無しの異種族

いや、うん、寮生の言いたいことはわかるけど

クッキーって、最強種ドラゴンの中でもメチャ強な部類に入る【邪神龍】だからな

可愛いから反対ってのはなぁ


560:スレ主

そこから、どうしても連れてくなら俺たちも連れて行けってなって

まぁ、ドラゴンとの戦闘経験ありの上級生ならいっかってことで一人だけ連れていくことになった


561:名無しの異種族

クッキーがアイドル化してて草


562:名無しの異種族

実質クッキーの親衛隊じゃねーかwww


563:名無しの異種族

スレ主の発想も、化け物には化け物ぶつけるアレで草

でも、理解はできる


564:名無しの異種族

愛されクッキー


565:スレ主

実際、人懐っこいしな

で、これが大正解だった

道中、上級生が今回の犯人と知り合いってことがわかった

友達とかじゃなくて、絡まれて喧嘩したことがあるらしい


ここからはわかりやすく、こっち側の上級生は【上級生】

冒険者学校の上級生は【犯人】表記にする


566:名無しの異種族

おk


567:名無しの異種族

了解


568:スレ主

上級生曰く、犯人は元々自尊心が高くて、レアギフトホルダーってことで冒険者学校の方でもやりたい放題だったらしい


569:スレ主

王立学園からも、勧誘がきた

でも、入学試験で問題行動おこして落ちた

なんでも、自分の力を見せつけるために試験官に怪我を負わせたらしい

その場にも上級生はいて、ドン引きしてその光景を見てたらしい


570:名無しの異種族

試験官に危害加えちゃダメだろ


571:名無しの異種族

力を誇示したいのはわからんでも無いが

行動もTPO考えないとな


572:スレ主

王立学園に落ちたことを抗議しに来たらしいけど

警備員に門前払いされた


573:名無しの異種族

まぁ、王立学園の警備員って元王国騎士だったりするからね

ただのレアギフトしか取り柄のないガキよりは腕が立つし


574:スレ主

その後、冒険者学校に入学して今に至るらしい

で、上級生は校外学習で犯人と喧嘩することとなる

原因は一緒にいた仲間をバカにされたから

冒険者ギルドの建物の外で決闘したらしい


575:名無しの異種族

決闘の結果は?


576:スレ主

引き分けだった

上級生は、今後仲間のことバカにすんなよ、その時は覚えてろって啖呵きったらしい


577:名無しの異種族

上級生、凄いな


578:名無しの異種族

仮にも魔剣士相手に引き分けてるの、すげぇな


579:名無しの異種族

冒険者学校の生徒も王立学園の生徒も、ちょいと血の気が多すぎやしませんかね?


580:名無しの異種族

少なくともスレ主と同じ寮だからなぁ

庶民出身なんだろ、上級生


581:スレ主

今回のトラブルの犯人が、その魔剣士ってことで上級生の顔色が変わったのはたしかだった


582:スレ主

まさか、厄介な絡み方や喧嘩をするだけじゃなくて

ガチで人を殺そうとしたのが信じられないみたいだった


583:名無しの異種族

その辺は学生だな


584:名無しの異種族

種族関係なく、ヒトはヒトを殺せるもんだよ


585:名無しの異種族

ちなみにその上級生のギフトは?


586:スレ主

それがさ、【聖騎士】なんだよ


587:名無しの異種族

おやまぁ


588:名無しの異種族

犯人とは、力を合わせればいい組みあわせになっただろうに


589:名無しの異種族

対局っぽいけど、お互いの欠点を埋められるからな

【聖騎士】と【魔剣士】の組み合わせって


590:スレ主

事情諸々を話終わる頃には、俺たちは勇者がドラゴンと戦闘した場所に着いた

そこは森だった

もうとっくに夜で、月明かりの下だったけど

燻ってる火と焦げ臭さ、なぎ倒された木々がよく見えた

ただドラゴンの姿も犯人の姿も無かった

勇者の姿も無くて、ちょっとホッとした

これで焼死体が出てきたら、詰んでた


591:名無しの異種族

あ、そっか

燃えると蘇生できないんだ


592:スレ主

俺たちはすぐに勇者たちを捜した

しばらくすると、クッキーがそわそわしだして、上級生が、そのことを教えてくれた

クッキーにどうしたのか、聞いてみた

そしたら、ちょっと離れた場所で燃えていない所まで移動したんだ

俺たちはそれに着いていった

すると、ある場所でクッキーは立ち止まってそこになにかあるって知らせてきた

今度は、従者が注意深く空中に手を出してなにか探る仕草をした

やがて、確信を持ってこう言った


「結界が張ってある」


ってな


593:スレ主

続いて上級生も同じようにその空間らしき場所を探る動作をした

そして、


「あー、ここかぁ」


って言ったかと思うと持ってきてた剣で、その空間を切り裂いた


594:スレ主

そしたら、そこには血まみれでグッタリしてる勇者と、必死にポーションやらをぶちまけて救命活動をしてる従者Bがいた


595:名無しの異種族

お、見つかったんね


596:名無しの異種族

良かったな


597:名無しの異種族

いやぁ、オチは察せられてもなんかドキドキするな


598:スレ主

従者Bは俺たちに気づくと、泣きながら勇者を助けてくれって言ってきた

ちなみに、この時勇者は死んでた

すぐに蘇生した


599:名無しの異種族

蘇生できたんね


600:スレ主

時間的にはギリギリだったっぽいけど

救命活動もあって、間に合った感じかな

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る