いけいけ勇者様71

最上司叉

第1話

勇者が倒した白衣の男の余波はどこまであるのだろうか?


【チュンチュン】


勇者は自分のベットで目を覚ました。


勇者は起き上がろうとしたが何かが身体の上に乗ってるみたいで起き上がれない。


「なんだ?」


「やっと起きたのかい」


「!!誰だ!」


「やかましいヤツだな」


勇者は顔だけ起こして自分の腹の上を見た。


「!!…」


勇者の腹の上には小人が立っていた。


「ちっ、見られたか」


勇者の腹の上で悪態を着く小人。


「しょうがない、それ!」


「?!」


小人が何かをしたが勇者は何が起きてるのか分からない。


すると勇者は眩い光に包まれた。


「!!」


勇者は咄嗟に目を閉じる。


少しして光が消えたのを確認して勇者は目を開けた。


「!!」


勇者はその光景に驚いた。


勇者の部屋のありとあらゆる物が巨大化していたからだ。


「何をした!」


勇者は小人を探す。


「やかましいヤツだな、こっちだ」


勇者は小人の声がする方を見た。


「!!」


勇者は驚いた。


小人が自分と同じくらいの大きさになっていたからだ。


「どういうことだ!」


「話はあとだ、ついてこい」


そう言うと小人は部屋の隅の穴に消えた。


勇者は慌てて後を追う。


勇者は真っ暗な中を進むと突然光が差し込んできた。


勇者はゆっくり目を開ける。


そこは不思議な世界だった。


羽の生えた女の子が飛んでいたり勇者の腹の上に乗っていた小人と同じ格好をした人が沢山いたり。


「こっちだ」


勇者は腹の上に乗っていた小人を見失わないように必死について行く。


「ここだ」


そこには立派な家がある。


「ついてこい」


【ガチャ】


勇者は小人の後を追う。


「ようこそいらっしゃいました勇者様」


そこには羽の生えた美女が立っていた。


「族長お連れしました」


「ありがとう」


「勿体なきお言葉」


「下がって良いですよ」


「ははっ」


小人はどこかに行ってしまった。


「それでは勇者様にお願いがあります」


「いきなりだな」


「すみません、一刻の猶予も無いもので」


「まぁ良いさ」


「ありがとうございます」


「頼み事はなんだ?」


「この国を襲う魔物を退治して頂きたいのです」


「なんだそんなことか」


「引き受けて下さいますか?」


「あぁ、お安い御用さ」


「ありがとうございます」


「魔物はどんなヤツだ?」


「ここ数日間夜になると現れては街を壊していくのです」


「そうか…大変だな」


「この街には戦える者がおらず困っていたのです」


「分かった、今夜にでも退治する!」


「ありがとうございます、武具はこれをお使いください」


「これは?」


「この街に伝わる伝説の武具です」


「分かった、有難く使わせてもらう」


そして勇者は夜がくるのを待った。


【ガチャ】


勇者は伝説の武具を纏い族長の家を出る。


【ヒュー】


昼間とは違い街は静まり返っていた。


「魔物はどこにいる?」


勇者は辺りをキョロキョロ見渡す。


「グォォ!」


「!!」


勇者は魔物の声が聞こえた方へ走る。


「そこか!」


魔物は勇者の方をゆっくり見た。


「ナンダァ?オマエダレダ?」


「誰でもいい!!」


【キィィィン】


勇者は剣で魔物に攻撃する。


「オマエテキダ!」


そして勇者と魔物の戦いが始まる。

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