「おーぷんざうぃんどう」

「あの、先輩…」「何?」部活が始まる前の部室。僕と同じくいつもはやい後輩と二人きり。彼女が頬を染め上目遣いに僕に訴えかけてきた。密かにめちゃくちゃ可愛いと思っている。まさか?と僕はドキドキする。むこうもなのか目線が下の方でキョロキョロしている。「先輩、その…ファスナーあいてます」

朝、通学中に先輩に会う。彼はかっこいいのに天然でよくぽんこつを披露する。昨日もうっかりを指摘した。しっかり者の私が先輩を助けてあげないと!「あのさ…」何ですか?真っ赤な顔の先輩。もしかして私告白されちゃいます!?「ごめん。見るつもりなかったんだけど、ブラウスのボタン一個外れてる」

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