「ごろごろ」


「おはよう!」まだ寝てる彼の上に乗る。「ぐぇ」潰れる声がした。まったく今日は誕生日デートの日でしょう?はやく起きてね。「起きる、起きるから」はやくどいてくれ?私そんなに重くないでしょ。「そこに乗られてたら起きられないから」それはそうかと横に転がった。彼はまた苦しそうな声をあげる。



まるで猫だ。「何か言った?」いえ、何もイッテマセン。教室ではクールな優等生の俺の彼女。告白したけど玉砕覚悟だった。付き合いだして驚いた。誰も見てなければ四六時中くっついて、顔をぐりぐり擦り付けてくる。なぁ、にぼし好き?「だし?鰹派かなぁ」プレゼントは魚の形ペンダントでどうですか?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る