魔王人生 第1章 第4話 孤独との戦い

ベルとの戦いから数日が経ち、神代は「闇の衣ダークフォース」の身体強化で体を痛めていた

「いってぇ・・・」

神代は自分の身体を擦りながらボソッと呟く

ベルとの戦闘で限界を超えて能力を酷使したことによって怪我の治りが遅く、しばらく安静にしていないと激痛が走るほどだった


神代は横になり暇を持て余していた

「・・・・暇だな~」

ほんとに暇、でも動いたら痛いし・・・そうだな、ナスカから何か天使たちに関する情報でも聞こうかな・・・


神代はそう考えながらゆっくり立ち上がり、下の階に降りナスカのいる部屋に向かう


「入るぞー」

「あれっ?どうされたんですか?・・・もしかしてお腹空きました?」

ナスカは神代の破れた服を裁縫して直しながら答えていた

「・・・へぇ~、裁縫出来るんだ」

「もちろんです!」

ナスカはドヤ顔しながら自信満々に答えた

「あーそうだった、あんたに聞きたいことがあったんだ」

ナスカはポツンとした表情を浮かべながら神代の話を聞いた――


「――最近、戦いながら思ったことがあるんだが・・・武器が無い!」

「んーそうね~」

神代の話を聞き流した

すると、神代はナスカの頭をアイアンクローしながら話を詰めた

「おい、今なんで話を聞き流した?」

「痛~い!」

神代は手を離しもう一度ナスカに聞き直す


「今まで情報を聞き出すとき、拒まなかったのに・・・なぜ今回に限って話を聞き流す?」


少しだけその場の空気が張り詰める―――


少し間を空けてナスカは答える

「もしかして天使達の拠点からの武器を盗む気でしょう?」


ナスカがそう聞くと神代は目を逸らす・・・

「・・・行くのは止めないけど、あまり気乗りはしないわ・・・そもそもこの世界にも武器はあるでしょう?それではダメなの?」

ナスカは少し不服そうに神代に聞き返すと


「・・・お前たち天使が地球に【魔王】を探しに来たのなら、【魔王】の武器とか、あってもおかしくないだろ?だったら―――」

神代が話していると話を遮るようにナスカが話し始める


「あそこには【魔王】に関する情報だけじゃなく見たくない事もあるんだよ?それでも行くの?」

「・・・もちろん」

ナスカは何度も神代に聞くも答えは変わらなかった・・・

「・・・分かったわ、それじゃあ話すわね」


「諌大くんの言う通り、私達天使は【魔王】に関する事として情報と武器を持って地上に来たの、その武器は【神器 魔刀 永遠エターナル】、神器級の武器で拠点の武器保管庫で厳重に保管されているわ」

「・・・ん?ちょっとまて、神器?なんか他の武器と違うのか?」


―神器―

【神器】その名の通り宿とされる武器のことを指す、神器と普通の武器の違いは、製造の仕方が違うとされ、そもそも神器は「金属」で出来ておらず、作り方も不明と言われている代物、ただ一説によると武器の所有者の血や思い出のモノ、大きな樹の枝、特定の土地の石など様々な物で出来ているのではないのかと言われている・・・


「なるほどね、そりゃ厳重に保管するわ」

ナスカから【神器】の説明を受け、神代はある程度納得するも疑問が浮んだ

「・・・でもそれじゃっていう理由で保管しているわけじゃないだろ?」

ナスカはそのことを聞かれ、一息ついた

「・・・神器には【能力】みたいなものがあると言われているの」

神代はその話を聞き驚く


「能力って・・・俺たちみたいな生きも―――」

いや待てよ・・・さっき「金属」じゃないって言ってたな・・・・・

どういうことだ?

神代は何も分かってなかった


「・・・この話はやめましょう」

ナスカは神妙な顔つきで話を終わらせ、作業に戻る

「・・・気をつけてね」

小声で話したその言葉は神代には届かず、神代は静かに準備を終わらせて家を出た・・・


その日の夜、神代は天使たちの拠点から数キロメートル離れた住宅から様子を伺っていた

「ん~・・・さて、どうしようかな・・・」

とっさに思いついたのは奇襲だったけど目的は武器の調達、という名の「強奪」

もちろん拠点の内部構造を把握している訳じゃない、たださっき倒した天使兵からの情報によると、地上にある拠点と、気づかなかった上空にある拠点の二つの両方に武器の保管庫があるらしい・・・

空にあんな飛行船みたいのが飛んでたの気づかなかったな・・・

どうやら重要な武器は上空の拠点にあるらしいが、空をどうやって飛べと?


「・・・羽でも生やして飛べってか?笑」

神代は考えていると「闇の衣ダークフォース」が発現し、羽のようなものが生えた――

「へっ?」

突然のことで呆然と立ち尽くしていたが、切り替えた

「・・・・・まぁいっか、やるだけ損は無ぇし」

神代は少し困惑しつつも、生えた羽を使って空を飛んだ


「武器だけ奪いに行くんだ戦うことはなるべく避けねぇと・・・」

神代はそう言いながら遥か上空まで飛んでいく・・・



― 天使の拠点 ―

街が見渡せる所で大天使ラファエルとウリエルが話をしていた

「どうしましたラファエル?あなたが私を呼ぶなんて珍しい・・・」

「・・・本当にこれで良いんでしょうか?あの少年の事が心配です・・・」

ラファエルがそう言うと――

「――相手に情けをかけるのはやめなさい、神代諌大は自分で決断して戦うことを決めたのですから・・・どのみちことに変わりはないわ」


ウリエルがそう話すとラファエルは言おうとした言葉を抑えて顔を下に向けた

「・・・やっぱりあなたは優しすぎる、でもそれがあなたのいい所だわ、戦った相手にまでも優しさを向けるのは、最高神様とそっくりよ笑」

ラファエルは笑っているウリエルを小突いていた


「あははっ!・・・でもあなたの気持ちは理解できるのよ、あの少年は孤独に見える・・・いえ、自ら一人になろうとしているように見えたわ」

ウリエルは少し遠くを見ながらラファエルに話した

「でもどうすることもできない、説得が聞くような相手じゃないでしょ?」

ウリエルのその言葉にラファエルは苦い顔をしながら答えた

「・・・そう・・・でしょうか?」

「少なからずも思ってるじゃない・・・ああいう話の聞かない相手はどこかで区切りをちゃんと決めれば納得してもらえるのよ」

ウリエルがそう言うとラファエルは少し納得した顔をしていた

和気あいあいと話していたその時、天使たちの拠点の近くで大きな爆発が起こる――


ドゴォォォォンッ!!!


「――何事?!」

ウリエルがそう言うと部屋に天使兵が息を荒らげて入ってきた

「ハァハァ・・・申し上げます!南西の方向から大規模な魔法攻撃を受けました!」

「魔法!?あの少年、魔法が使えるの?使えたとしても習得が早すぎる!今いる天使兵でも構いません!急いで現場にミカエルと向かってください!私も向かいます!」



― 爆発が起こる少し前 ―

神代は空から降りある作戦が思いつく

「・・・言葉あってるか分かんねぇけど「陽動」?すれば上手いこと拠点に入れるかも知んねぇな・・・まぁやるだけやってみるか」

神代は曖昧ながらも構える――

「えっとナスカに教わったやり方だと・・・こうだっけ?――」


神代は自宅でナスカから魔法についての話を聞いていた時を思い出す

『――基本的に魔法は才能が8割、努力2割と言われているわ』

『才能・・・ね』

『君は魔力はそこまで多くはないわ、使えたとしても2回が限界ってところかな』

『まぁ手数を少し増やすだけだ、使えたほうが戦闘中に相手に選択肢を増やせれる』

『?・・・まぁとりあえずこう唱えて――』


「――空を裂き大地を轟かす龍の如き咆哮の前に爆ぜろ・・・だっけ?」


― 空爆轟撃エアインパクト ―


神代が詠唱し魔法を唱えた瞬間、空で大きな爆発と同時に衝撃音が周りに響く――

「うおっ?!」

神代は魔法の衝撃波で飛ばされるが闇の衣(ダークフォース)を発現させ羽を広げる

「・・・・」

起こした爆発を見て放心し呆れながら移動する

「まぁ・・・向こうに気が引けたから・・・良いか」

神代は空中に浮かぶ天使の拠点に向かった


天使の拠点に近づいた神代は勢いをつけて二重窓を割り入る


ガシャン!


「――おじゃましま~すっと・・・ん?」

神代は周りを見渡すも誰も居なかった・・・

「・・・もっと人がいるのかと思ったが、誰も居ねぇじゃねぇか」

神代は飛行船の中を歩きながら探索していた

「それにしてもキレイな建物だなぁ、広そうだしマップとかないのか?」


そう言いながら周りを見渡すと観葉植物の近くの壁にマップらしきものを見かける

「これか・・・って広っ!」

思わず大きな声を出してしまった神代は急いで姿を隠すも誰も現れなかった

「・・・本当に誰も居ねぇのか・・・えっと保管庫は・・・ん?どこにもないぞ?」

マップをみると南東の辺りに神代が入ってきた窓、その周辺は研究室や天使たちの部屋などしかなく保管庫の名前は載っていなかった


「・・・・」

そういや保管庫は厳重に管理されていたんだっけな・・・マップをみる限り、無いようになっているがさっき歩いた感じだと、「第千研究室」ってところが配置に違和感がある・・・

神代は物陰からゆっくり出て、廊下に再び出る

「行ってみるか・・・」

神代はマップと探索したときに覚えた配置を照らし合わせながら第千研究室を探した



数十分後――

「――ハァハァ・・・全っ然見つかんねぇ・・・・」

何回・・・ここの道を通った?部屋の中も覗いた、壁とか押してみた、思いつく限りのことをしたはずなんだが・・・

どこにもない・・・第千特殊研究室はあった、その近くも隅々まで見た!どこにもねぇ・・・

「・・・というかここの警備どうなってんだ?見回りぐらいこいよ・・・・?」

見回りが来ない?

なぜ来ないんだ?・・・必要ないから?

神代は考え直しながらマップを見て何かに気付く―――

「このマップ下に降りる階段も上に上がる階段も無い・・・もしかして罠にハマった?」

神代がそう言うと遠くから歩く音が聞こえ急いで身を隠くと――

「あれ~?ここの幻惑魔術が発動してる・・・また貼り直さないと」

資料の様な物を持った顔が隠れた一人の天使がため息をつきながら壁に紙のようなものを貼っていた


神代は物陰から顔が隠れた天使を静かに見ていた

「・・・・」

・・・これはチャンスだな

神代はそう思い天使が近づいて来た瞬間、ガラスの破片を首に近付ける――

「――動くな」

天使は静かに足を止める

「・・・君が幻惑魔法に引っ掛かったのね・・・あぁ名乗らなくていいよ、神代諌大さん」


神代は顔の隠れた天使が言ったことに驚く――

「――テメェ名前を・・・って言いたいところだけど大天使共に知られてる時点で情報が漏れててもおかしくねぇか」

顔が隠れた天使は少し笑いながら話し始めた

「あれ?思っていたよりもらしいじゃんか笑」

「一応言っとくが・・・お前人質だからな」


神代は呆れた顔で天使にツッコミながら保管庫の場所を聞く

「ハァ~・・・とりあえず聞きてぇことがある、武器の保管庫はどこにある?」

「武器の保管庫?あ~君あそこに行きたいんだ、良いよ教えてあげる」

顔が隠れた天使は何気ない感じ保管庫の場所まで一緒に歩いて行った


「・・・・」

すんなり道案してもらってるが・・・こいつ自分のやってることわかってんのか?

・・・まぁいいや、とりあえず武器を確保出来るだけでも十分か

そう考えてながら神代は天使の後をついて行く

するといきなり顔の隠れた天使が話し始めた

「・・・君は何で戦うんだい?」

「どうした?」


顔が隠れた天使は神代に質問を投げかける

「私は・・・武器が好きでね、よく変わり者扱いされていたんだ」

「・・・で?戦う理由とどう繋がってんだ?」

顔が隠れた天使と神代は目的地に向かいながら話をしていた


「武器ってのは敵を攻撃するものでもあり自分を守るものでもあるんだよ、でもそこで思ったのは武器って正義に似ていないかい?」

顔が隠れた天使の言う言葉に神代は少し興味を持った

「正義と武器が似てるってどこが・・・?」

「そうだな・・・・武器はお金を出しさえすれば、敵にも味方にも買われる、正義も理屈さえあれば敵にも味方にも買われる・・・それだけじゃない、武器といってもナイフや斧でも料理や木を切るために使われる、最初は一つの目的で作られたとしても別の目的で利用する、それは正義も同じなんじゃないかなってね」


神代はその言葉を聞き自分のやっている事に少しずつではあったが疑問を抱いていたことを思い出す

「私は君がやっていることを攻めているんじゃあない、その理由わけを聞きたいだけだよ・・・ただの興味さ」

「・・・・俺は――」


その時、外から天使兵の声がどんどん近づいている音が聞こえた


神代は顔が隠れた天使の手を引っ張り、走り出す

「――チッ・・・さっさと保管庫に向かうぞ!」

「そうだね・・・私もまだ話はしたいし・・・理由は保管庫についてから聞こうじゃあないか」

二人は走りながら保管庫に向かった


探し始めて数分経ちようやく保管庫に近付いた

「もうそろそろ着くよ~」

顔が隠れた天使は神代に保管庫まであと少しと伝えると・・・

「・・・・」

神代から返答はなく無言を貫いていた

「とりあえず保管庫についたから開けるけどその前に――」


『なぜ君は戦うんだい?』

顔が隠れた天使はもう一度神代に聞いた


「・・・強くなるためだ、俺を見捨てたやつ、俺をボコったやつ全員をぶっ殺す、お前たちみたいな天使がいると分かったときに思った、救ってくれなかったお前たち天使も神も許さないって、俺はそいつらをぶっ殺すに戦ってる」

神代は少し早口で理由を話した

「・・・本当に?その理由だけで戦っているように見えないな・・・」


「逆に他に理由があると思うか?」

あぁそうだ、それだけじゃない・・・


「・・・力を持っているにも関わらず・・・何もしないやつが一番許せない」

本当は弱い自分が許せないだけだ・・・


「・・・お前たち天使はそいつらと一緒にしか見えないんだよ」

お前ら天使たちに少し期待を寄せてたんだ・・・

変えてくれるんじゃないかって


「だから戦う、お前たちが今まで目を向けなかった・・・助けなかった人間がどうなってるか見せつけるためにな」

神代は静かな怒りをあらわにし、戦う理由を顔が隠れた天使に言った


「・・・ふふっアハハハ!いやぁ~いいものが聞けたよ・・・」

顔が隠れた天使は笑いながらも保管庫を開ける

「君の戦う理由が分かっただけでも十分さ・・・奥にガラスに入った黒い武器がある、それが君が探していた武器、いや【神器】があるよ」

「・・・おう」

神代は顔が隠れた天使から聞いた場所まで走って行った


目の前には、ガラスに入った黒く、繊細な模様が入った柄、刀身には読めないが文字の様なものが刻まれてる刀があった


「これが【神器 魔刀 永遠エターナル】・・・俺でも分かる、これはヤバい・・・」

神代はガラスを割り、【神器】を取り出す

「とりあえず武器の確保は出来た・・・あとはここから脱出するだけ・・・」

神代が魔刀を装備し保管庫を出て行こうとすると――

「――そこまでです!」

声が聞こえたを見ると大天使ウリエルが他の天使兵を連れて道を塞いでいた


「情報があって、急いで向かってみれば保管庫の近くで何を・・・っ!?」

保管庫が開いている・・・

あの少年は保管庫から出てきた、腰には武器のような物を持っている・・・

もしかして!!


ウリエルは神代の姿を見て冷や汗をかく

「総員戦闘体制っ!目標は【神器 魔刀 永遠エターナル】の奪還及び、神代諌大の撃退!他の大天使にも報告!!」

「了解!・・・総員抜剣っ!!!」

一人の天使の合図と同時に他の天使兵は鞘に収めていた剣を抜く

「来やがれ!クソ天使共ッ!」

神代は鞘に収めていた剣を抜き、構える――


先に動いたのは神代、天井を切り落とし、道が塞ぎ、距離を取り詠唱を始める

「空を裂き、大地を轟かす龍の如き咆哮の前に、圧縮し爆ぜろ」


― 空爆轟撃エアインパクト ―


ドォォォン!


放った魔法は陽動で使ったものだったが威力は先程よりも弱く前方にだけ爆発した

「きゃあぁぁぁ!」

魔力を察知しその場を離れていた天使兵だったが爆発の衝撃波で吹き飛ばされる


ウリエルは近くにいた天使兵に神代の様子を聞く

「ぐっ・・・!・・・・あの少年は?」

「爆発魔法とほぼ同時に外に出たと思われます!」


神代は魔法を放つと同時に「闇の衣ダークフォース」を発現させ羽を生やし外に出た

「――っぶねぇ!危うく天使共に捕まるところだった・・・このまま姿を――」

――空を飛びながら安堵していた神代だったが背中に突然強い衝撃を受ける


ドンッ!!


「ぐっ!?」

突然の衝撃に周りを見渡すも、暗く何が起こったか分からなかった

「・・・っ何だ今の・・・空を飛ぶのはやめて降りねぇと・・・」

降りようとした次の瞬間、間一髪で避けたが目の前を弾丸がよぎる――


「っ!?」

銃弾?まさか人・・・いや人間は天使たちに支配されてる・・・

天使たちの中にも銃を使うやつがいるのか?・・・これ以上この場にいるのはむしろ危険だな・・・家に急いで戻ろう!

神代は結局撃ってきた相手が誰か分からず全速力で真っ直ぐ家に戻った


― ??? ―

周りに草むらが生い茂る中でうつ伏せ状態で暗視ゴーグルをかけて銃を構える少女がいた

「・・・ウリエル、指示通り目標ターゲットに一発・・・打ち込んだ・・・」

「ありがとうございます風鐘ふうりん様、もう戻られても大丈夫ですよ」

「・・・ん」

ウリエルとの通信魔法を切り、立ち上がる風鐘

「・・・一発・・・外した・・・」

最後に一発外したことを惜しみながら銃を背負い拠点に歩いて戻って行った・・・






第5話に続く――

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