甘い恋をした~悪戯好きな貴女の笑顔は眩しすぎた~

藍ぱんだ&ライ

本編

第1話 僕は諦めた

中学生くらいの結構イケメンな少年が朝食を食べた後、食器を洗っている。

「そろそろだ、行ってくるね。」と今年で5歳になる妹に挨拶をして僕、

清水灯馬(しみず とうま)は7時に玄関へ向かった。


なぜかって? 今日は大事な中学の入学式だからだ。

僕は今年から小枝私立竹川中学校に通うことになった。

ちなみに入学式は8時からなのだが...張り切りすぎたかな?


「よし、忘れ物はないな!」と持ち物を確認していると、

「お兄ちゃん。」と、妹が言った。


「ん?どうしたの?」

「今日はお魚さんが食べたい!」

「わかった。じゃあ今日はお魚だね。」

「わ~い!!」


うちは飲食店をしていて両親は忙しい。だから夕飯は僕の担当だ。

ってそろそろまずい。


「よし、じゃあ行ってくるね」

「は~い」


僕は2度目の挨拶をして家を出た。



~入学式~


あのあと無事に学校へ着いた。今は入学式の最中。


「...で、この学校での生活を楽しんでください。」


校長先生の10分弱のお話が終わった。

これで教室へ戻ることができる。体育館は少し肌寒かった。

ちなみに1年は3クラスある。そのうち僕は2組だったよ。



――――――


今は担任の先生が来るのを待っている。が、もう10分は待っているんだ。


「いつになったら来るんだよ~」「さすがに遅すぎない?」

とクラスの人たちはざわつき始めた。


「なあ、先生いつ来ると思う?」

話しかけてきたのは小学校からの親友の真城雪(ましろ ゆき)だ。

髪は金髪に染めて顔はイケメン。

一見チャラく見えるが、彼はモデルをしていて髪は仕事のためなのだ。

仕事熱心で友達であるとが誇らしいよ!


「う~ん...この調子だとまだかかるかもね」

「だよな~。何してんだろ?」

「う~ん、入学式で準備が大変なんじゃない?」

「いや、先生じゃなくて...あれ」

「ん?」


雪が指をさした先には女子たちが固まっていた。

よく見るとそのうちの一人がドアの間に黒板消しを挟んでいる。

顔は見えないが格好的に実行犯も女子だろう。


「え、あれドッキリでよくあるやつ?」

「だよな?見間違えじゃないかと思ったんだが...」

雪と僕は驚いた。まさか先生に悪戯を仕掛けているなんて...



仕掛けが終わったのか何事もなかったかのように席に戻った。

いやいや、だめだよ?第一印象最悪になっちゃうよ?


「なあ灯馬。どうする?」

「え、どうするも何も...」

「だな。先生には悪いが」

「諦めようかな」


こうしてこのあと大爆笑の末にクラスが怒られたことは

言うまでもないだろう。

―――――――――――――――――――――――――――――

この状況、あなたなら止められましたか(・×・?

これから不定期で更新していくので

宜しくお願いします!m(_ _)mスサッ

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