星星

星が瞬けばその都度

手に持つキャンバスで描き留めていた

書き残しがないか空を見上げては

ありふれたフレーズが頭を埋め尽くす


綺麗なものだけ描き連ねたスケッチブックなんて

綺麗事しか書き込まれてないノートでしかない


拙い夢物語のひと場面

が廻り続ける星と夜の一頁

詩的ぶっても何も変わらない

見慣れた夜空に

伸ばしてなぞる

星と星がおちる星星すいせい


迎えに来て欲しかったんだと思う

だからこうやって

いつまでも待っている


ほうきと彗がぶつかる時また星と星が繰る

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