剥奪の生命体

繋ぎあわせた空っぽの胴

荒れ果てて終わりがつきそうにない


依然として私には四肢が与えられない

誰一人としていない寒々しい世界で

動けないまま

退屈しのぎに自傷行為に浸る

少しでも気晴らしに

生を実感したくて

棄てられた空っぽたちを数える


偽物

作り物

破損物

借り物

代替物


揃いも揃って痛々しい

ひとつぐらい本物が混ざっていれば

それらしく見映えはよくなるのに


やはり何もかも受け入れるしかない

私はこれ以上傷を深めたくない

私はこれ以上傷をつくりたくない


肯定も否定もしれくれない

そんな片隅がここに寂しくあるばかり






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