42歳ブラック社畜はうさぎになったので異世界を堪能しますが睡眠不足のようです

まよねーずつー

第一章 第1話 プロローグ

腹から込み上げる痛み、池のように流れる血、まるで自分は抜け殻になったように力が入らない・・・・・島児光希人生終了のお知らせ---------

俺は島児光希42歳ブラックな企業で働いているサラリーマンだ、そんなクソみたいな仕事で今日もコンビニで終電帰りの晩飯を食していた。

「はぁ〜明日も仕事か〜」

ガシャァァァン!

「は?」

「金出せコラァぁ!」

えぇーこんな時代に物騒すぎだろ、なんか刃物持ってるし。

・・・・やばい、2つの意味で。まず一つ目を紹介しよう。

「眠い。」

<<スキル:睡眠成長<神>を取得しました。>>

・・・・んあ?やばい(本日2回目)眠すぎて幻聴が聞こえてきたぞそろそろ俺もとしかーってそんなこと考えてる場合じゃないか。

そして2つ目はお察しの通り俺も襲われる可能性があることだ。

眠いのに騒ぎを起こされてちょっとイライラしている。

<<スキル:威圧常時発動<極>を取得しました。>>

・・・・・・へ?デジャブ〜もうだめだ完全に疲れ切ってる。こんな時に限って疲労の限界が。

<<スキル:自己再生<極>を取得しました。>>

・・・・・・・・もうBGMにしか聞こえない。

「っはんあるんなら最初から出せや!」

グチャ

ん?なんか奇妙な音が・・眠すぎて視界がぼやけて何も見えん。

たったったったった

ん?何でだろう?何故か足音がこちらに近づいて行ってる気ががする。なんか刃物突き出してきてるし。

「そこのお前!見たからには殺す今ここにいるやつは全員地獄行きだ!」

いつのまにか店員から赤い海が。あの奇妙な音はこれだったのか。

「うぷっ」

やばいそれだけでグロい、てか俺も死ぬのか、人生色々あっ-----

グサっ

-----で今に至る・・・

「痛い」

痛すぎるこんな苦しい死に方してたまるかっ、まずはできるだけ血を出さずに救急車が来るまで粘るんだ。呼吸を緩めてあまり興奮せずに・・

ゴパァァ

あぁだめだ血が既に出過ぎてる意識が朦朧としてきた。

<<スキル:制限<極>を取得しました。>>

っへ最後までこれかよまぁいいや今まで人生楽しい思いしなかったし、この世界に未練はない・・・って元々ないか、明日俺がいなくなったら会社はどうなるんだろう?残った書類誰かやってくれるのかな。

「っく」

死ぬのにまだ会社のこと考えたのか最後まで会社のいいなり・・か。

そして薄暗いコンビニの中チカチカする照明の下で息の根を引き取った・・・

---<<島児光希転生を開始します。>>





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