第53話 ミスリル
その後も代り映えの無い風景のまま、アンデッドの魔物を倒しつつ、
階層を重ねて行き、29層に降りると、
そこは薄暗い空に平原の様な地面、所々に朽ちた防護柵などが見える、
古戦場跡の様な場所だった。
「今度は墓地じゃなく、戦場跡か……。」
アルは周囲を見渡しながら呟く。
「あぅ……、スケルトンが沢山いますっ!」
カタリナが指さす方を見ると、
武具を装備したスケルトン系のアンデッド達がうじゃっと居た。
ブレストプレートを装着したスケルトンが剣や盾、槍や斧、
弓に杖とその装備だけで多岐に渡る。
それらが隊列こそ作ってはいないものの、
4〜6体で小隊であるかの様な纏まった動きをしていた。
「これじゃあ…、まるで軍隊の様ね…。」
「無策で突っ込めば、すぐに囲まれるわね…。」
クリスの呟きに返す様にルティアも呟く。
「闇雲に突っ込んだら、魔法や矢の雨に晒されると思うから、
アースウォールで遮蔽物をばら撒いて配置する。
クリスもカタリナも足を止める時は、それを活用してくれ。」
「ホーリーサンクチュアリを張ったらアンデッドは入って来れなくなるけど、
効果時間があまり長く無いのと、魔法や矢は防げないから注意してね。」
アルとルティアが流れと注意事項を説明して行く。
「わかったわ。」
「了解ですっ!」
「やばいと思ったら、壁を乱立させて逃げよう。
じゃあ最初に上級風魔法をぶっパしてみるよ。」
アルがそう言い魔法を唱え始めると、ルティアは頷きクリスもカタリナも頷く。
「荒れ狂う風の精霊よ……、
我が意思に従い渦巻き集いて剣となりて切り裂けっ! ストームブレイド!」
暴風の刃が荒れ狂い小隊を成していたアンデッドの群れに襲い掛かる。
「私も行くわよっ! アル君との共同作業ねっ! フレイムランス!」
アルの魔法を見たルティアはテンションを上げつつ、
フレイムランスを2発、3発と発射する。
炎の槍が荒れ狂う暴風の中に入り、スケルトンに着弾すると燃え上がり、
その炎を暴風が拾い、炎を纏った風の刃が、
アンデッドの群を切り裂き炎上させて蹂躙していく。
「おおっ!ルティアさん、流石っ!良い感じに混ざってるね!
………、もう直ぐ魔法も切れる。 来るぞっ!」
アルはルティアの見せた結果に喜ぶが、様子を見て警戒を促す様に叫ぶと、
周囲を見渡していたクリスも双剣を両手に構える。
やがて暴風が消えると、奥に居たスケルトン達が続々と押し寄せてくる。
「アースウォール!」「フレアバースト!」
アルが土壁を複数乱立させ、クリスとカタリナがそれぞれの壁の陰に飛び込むと、
ルティアが爆発する炎弾を放物線を描かせ、土壁を飛び越えて撃ち込んでいく。
杖持ちスケルトンが火球を直線的に撃ち込み土壁を削り、
弓を持つスケルトンが次々と矢を番え打ち起こし、
放物線を描く矢の軌道で壁の裏にいるクリスとカタリナの周囲に降り注ぎ、
身動きが取れなくなり二人は行動を制限されてしまう。
「エアカーテンッ!」
アルが風魔法のエアカーテンをクリスとカタリナの頭上に形成し、
降り注ぐ矢を周囲に逸らしていく。
ルティアの火球と杖持ちスケルトンの放つ火球で怒号が鳴り響くなか、
土壁を迂回してきた、近接武器を持つスケルトン達とクリスとカタリナが接敵する。
スケルトンが振り下ろしてきた斧を、右手の剣で逸らし地面を撃たせ、
その腕を左の剣で切り飛ばしたクリスは、
右回りして右の剣の逆袈裟で切り上げるが、ブレストプレートに阻まれる。
「硬い…っ。 っ!? くっ!」
クリスが思わず呟いた瞬間、
横から槍を持ったスケルトンが踏み込んできて突きを放つ。
クリスは上体を捻って左足でその槍の柄を蹴り上げて逸らすと、
身体強化と剣身に纏う魔力を強めて、蹴り上げた足で斧持ちの頭を蹴り飛ばす。
その間に引き戻した槍を再度、突き込んできたスケルトンのその穂先を、
魔力を強めた左の剣で切り飛ばし、柄を躱しながら飛び込み、
右の振り下ろしでブレストプレートごと両断して、
頭を失った斧持ちの胸当て越しに核を左の剣で貫いた。
「ふぅ…。強化を引き上げれば切れる様だけど…、連携して来るのが厄介ね…。」
――――
カタリナの居る土壁に回り込んできたのは、盾と剣を装備したスケルトンが2体だった。
一体が盾を前に突き出して突進してくると、カタリナは壁を蹴り上がり、
その盾を回避しつつ、上からブレストプレートの中を覗き込み、
見えた核の様な青白い光を、魔力を纏わせた短刀で一突きにする。
核の青白い光を突かれたスケルトンは即座にばらばらと崩れ落ち、
体重を乗せたカタリナも一緒に着地する。
そこへ残ったもう一体が横薙ぎに斬撃を放つ。
「あぅっ!?」
着地したばかりで態勢の整ってないカタリナは、
その斬撃を咄嗟に短刀で上に受け流して上体を逸らして躱すが、
力を逃がしきれずに尻餅をついてしまい、スケルトンの追撃の振り下ろしが迫る。
身体を後ろに寝かす勢いを利用して後転しながら振り下ろしを回避し、
直ぐに立ち上がったカタリナは背後に気配を感じて振り返ると、
スケルトンが斧を振りかぶり、振り下ろそうとしている所だった。
「あぅっ!?」
カタリナが慌てて横っ飛びに回避すると同時に振り下ろされた斧は、
先程までカタリナが居た地面にめり込む。
ゴロゴロと転がって慌てて起き上がると、
剣と盾を持ったスケルトンが、追いかけてきて剣を振り下ろしてくる。
短刀を斜に構えて振り下ろしの軌道をずらし地面を叩かせた隙に、
懐に潜り込み肋骨の隙間からブレストプレートの内側に短刀を差し込み、
核を突き砕き破壊する。
「あぅっ……、またっ!」
更に追いかけてきた斧を持ったスケルトンが横薙ぎに斧を振り抜くと、
小柄なカタリナはその更に下を滑り込む様に回避し、
魔力を通した短刀で、足首を片方切り飛ばす。
片足を失ったスケルトンは斧の重さと遠心力でバランスを崩し転倒すると、
斧が自身の上に落ちて来て、頭蓋骨が砕け潰れる。
「あぅ…、クリス姉さまみたいにカッコよく出来ないです…。」
カタリナはボヤきながら立ち上がって近寄ると、
まだ動いていたスケルトンの核を短刀で突いて止めを刺したあと、
メイド服に付いた土埃をパンパンと払いながらクリスの姿を探した。
―――――
「ライトアロー、ウインドカッター、アースホール、アースパイク!
アースウォール、ライトアロー」
ルティアに援護爆撃を頼んだ後、
アルは魔法を乱射しながら前線に出てきていた。
離れた所から矢を番えた弓持ちや杖持ちを光の矢や風の刃で打ち抜き、
近寄ってくる近接個体を落とし穴や土壁で妨害しつつとどめを刺していく。
チラリと見ると、土で汚れたカタリナがクリスに合流しているのが見えたので、
向きを変えてそちらに寄っていく。
スケルトンを切り飛ばしたクリスの背後から襲い掛かろうとしていた斧持ちを、
更に背後からカタリナが核を一突きにして処理する。
「っ!? 狙われてる!」
2人の方を向いて火球を発現させていた杖持ちスケルトンに、
クリスが気付き走り込もうと足に力を込めたその瞬間、
杖持ちスケルトンの足元に穴が開き、火球をその場に残して杖持ちが穴に落ちる。
その直後に飛来した光の矢が、穴の中に吸い込まれるように飛び込んでいき、
その場に残されていた火球が霧散する。
「っ!? アルっ!」
「アル兄さまっ!」
「大丈夫か?二人とも。 怪我は無いか? エアカーテン!」
降ってくる矢を防ぐエアカーテンを掛け直して3人は合流する。
クリスとカタリナは少し離れた所で爆撃しているルティアに笑顔を見せて手を振る。
そんな二人にルティアもにこやかに手を振り返す。
「だいぶ減ったようだけど、遠目から見るより数が多いな。
それに倒しても、魔石にならずに消えるだけなんだよな。」
「そうね…、それにさっき気づいたのだけれど…、
この方向の群れの奥に、一体だけヘルムを被ってる個体が居るのよ…。
雰囲気的に、指揮官個体に見えたわね…。」
クリスが壁を迂回して来た剣持ちを斬り伏せながら思い出した様に言う。
「あぅ……。あの、指揮官が持ってる剣と盾は、他のと違う気がしますっ!」
カタリナもクリスに襲い掛かって来た斧持ちの側面から近寄り、
肋骨の下から短刀を突き入れて核を突き砕く。
「指揮官か……、やって見る価値はあるか…。」
「そうね…、良いと思うわ。」
「俺とクリスで戦線を押し上げる。
乱戦はカタリナには辛いだろうから、
ルティアにここまで来て貰って、カタリナはルティアを守ってくれ。」
「わかったわ。」「わ、わかりました。!」
二人が返事をしてルティアに手振りで合流の合図を送ると、
アルは魔法を唱え始める。
「荒れ狂う風の精霊よ……、我が意思に従い渦巻き集いて剣となりて切り裂けっ! ストームブレイド!」
風の上級魔法の範囲攻撃を打ち込み、その隙にルティアはアル達の元へ走り寄る。
「俺とクリスで前に出る。
カタリナを護衛に付けるから、ルティアはまた援護を頼むよ。」
「任せて! カティちゃん、宜しくね! ホーリーサンクチュアリ!」
ルティアは返事をしながらカタリナの側に寄り、
ホーリーサンクチュアリを展開する。
「エアカーテン! ……、よしっ!行くぞっ!」
「えぇっ!」
カタリナがルティアの護衛に付くのを見届けたアルはクリスに声を掛け前に出る。
「ウィンドブラストっ!」
「ハッ!」
アルは周囲に来た個体を風魔法で吹き飛ばすと、アルの右肩を飛び越える様に、
クリスがくるりと身体を捻りながら双剣を右側から振り下ろし飛び込んで行く。
「ライトアロー! アースウォール! エアカーテン!」
「フレアバーストッ!」
アルはクリスを追い掛けながら、左右から迫るスケルトンに光の矢をばら撒き、
杖持ちの魔法を土壁で防ぎ、矢の雨を風の幕で逸らすと、
アル達を飛び越えたルティアの火球が放物線を描き、
進行方向に着弾してスケルトン達を吹き飛ばす。
「ハッ! ヤァッ!」
ルティアの火球が着弾し吹き飛ばされて乱れたスケルトン達に、
飛び込んだクリスは双剣に炎の魔力を纏わせて、
右の剣で袈裟斬りに、左の剣で逆袈裟に、
その勢いのままに飛び上がり両手の剣で回転しながら横薙ぎに。
まるでフィギュアスケートをしているかの様に、
アンデッドの群れの中を縫うように移動して、切り伏せ舞う。
スケルトンの間を赤い剣線が舞いながら切り裂いていく姿は、
ルティアの炎弾の炎も相まって、まるで火の精霊が舞っている様に見える。
「フゥ…。」
「ウィンドブラストっ!」
クリスが舞い戻り、アルの背後に着いて一息吐くと、
風の突風で目の前のスケルトン達を吹き飛ばし、
生み出された隙に風の上級魔法を早口に詠唱する。
「……荒れ狂う風の精霊よ、我が意思に従い渦巻き集いて剣となりて切り裂けっ!
ストームブレイド!」
吹き荒れる風の刃が前方を切り刻んで進みスケルトンの群れを靄に変えていくと、
進行方向にしっかりした鎧と兜を装備して、剣とカイトシールドの様な大盾を手にしたスケルトンが見える。
「っ!? クリス! あれだっ!」
「っ! 了解よっ!」
アルが示す方向を見てクリスが返答すると、
二人はそのスケルトンに向かって駆けて行く。
「ライトアロー!ウインドカッター!アースウォール!」
「ハァッ!」
アルは杖持ちを先に処理し、両サイドの敵を牽制する様に、
アースウォールを隆起させながら走り、そのすぐ後をクリスが追う。
スケルトンコマンダーは大盾を構え、こちらに剣を向けると、
背後から配下のスケルトンが前に進み出てコマンダーを守り隠す様に行く手を阻む。
「邪魔だぁっ! ウィンドブラストっ!×2」
アルが両手を翳すとそれぞれの手から風の突風生み出され、
コマンダーの左右の取り巻き達を吹き飛ばす。
その隙にクリスがスケルトンコマンダーに肉薄し、左の剣を袈裟切りに振り下ろす。
大盾を構えたコマンダーは斬撃を受ける瞬間に、
押し出す様に身体ごと盾を前に突き出す。
突き出された盾に剣を弾かれたクリスは、
そのまま大楯に衝突するように全身を打ち付けられて、動きが止まってしまう。
「ウッ!? くぅ…。」
シールドチャージで、動きを止められ硬直し、呻き声を漏らしたクリスに、
コマンダーの振りかぶった剣が振り下ろされる。
「やらせっかよ! オラァッ! アースパイクッ!」
走り込んできたアルが勢いを載せた剣でコマンダーの振り下ろされた剣を打ち払い、
コマンダーの左手に持つ大盾を地面からの石槍で打ち上げる。
右手の剣を払われ、大盾を石槍に打ち上げられたコマンダーは、
クリスの目の前で万歳をする様に身体を開いてしまう。
「フゥッ!」
その隙にクリスは、右の剣で切り上げ大盾を持つコマンダーの左腕を切断すると、
左回りで回転し、左の剣の横薙ぎでコマンダーの頭蓋骨と右腕を同時に切り飛ばし、
右の剣を逆手に持ち、頭の無くなった首周りから鎧の中に突き入れ核を砕く。
コマンダーの身体がバラバラと崩れ落ちながら靄になり消えていくと、
直径6cmぐらいの大きさの魔石と、青み掛かった銀色の混じった鉱石が残った。
「ふぅ……。」
魔石と鉱石を拾ったクリスが一息吐くと、
周囲から聞こえて居た剣戟の音が途切れて居る事に気付く。
周囲を見ると、スケルトン達は全滅しており、
後方ではルティアとカタリナが手を振ってこちらに向かって来ていた。
「みんなー、お疲れ様ーっ!」
ルティアがアル達に声を掛けながら歩き寄ると、
カタリナが走り寄り、クリスに飛び込む様に抱きつく。
「クリス姉さまっ! お疲れ様ですっ!」
「おっと……、えぇ、お疲れ様、貴方もね。」
クリスは突進して来たカタリナの勢いを殺しつつ受け止めると、
頭を撫でながら優しく微笑み労う。
「クリス、お疲れ様。」
「アルもお疲れ様。
さっきはありがとう、助かったわ。
……それにしても、あの指揮官が一体で、
これだけの軍勢を作り上げていたのかしら……。」
「そうだな…、指揮官を倒したら他のも消えたから、
指揮官の召喚部隊だったのかもしれないな。」
アルとクリスが先程の戦闘で得た情報を元にそう話し合っていると、
ルティアも話に混ざる。
「やっぱりそうなのね……。
それにしても、ここの魔物はコマンダーだけなのかしら?」
「あぅ…、す、少なくとも周囲には他に魔物は居なさそうですね…。」
カタリナが周囲を見渡しながらそう答える。
「そう……、それじゃ一旦休む??それとも次に向かう」
「そうだなぁ…、休憩したい所だけど…、
またアイツ等が湧いたら面倒だから移動するかぁ…。」
「そうね、またあの軍勢を作り出されたら面倒ね。」
「あぅ…。」
ルティアの質問に、全員が移動に賛同して移動する事にした。
そして何も出て来ないまま進む事数分、
防護柵の切れ目にある朽ちた門を素通りすると、地下へ進む階段を見つけた。
「次が…、30層だったかしら?」
「そうだな……、この階段が30層のボス部屋まで続いてるはずだ。」
ルティアの問いにアルは答えながら階段を下っていくと、
小さめの小部屋の奥側に20層で見た様な大きな門が存在感を放っていた。
「あのコマンダーがボスであって欲しかったけど…、やっぱり違うのね。」
「まあ、単体で言えばボスと言う程には強くはなかったからな。」
ルティアの言葉にアルはそう答えると、クリスが食事の準備を始めながら言う。
「まずは食事にしましょう。」
「そうだな。」
アルがそう答えると、カタリナはクリスに駆け寄り、その手伝いを始める。
そんな二人にルティアも加わり食事の支度をしていく。
そして食事の支度が整い、食べて居る時に、
クリスが全員に見える様に青み掛かった銀色が混ざった塊を取り出す。
「これは、さっきのコマンダーを倒した時にドロップした物なのだけれど。」
「なんだこれ? 銀鉱石…にしてはなんか青いな…」
「はい……、これは何でしょうか?」
アルが首を傾げながら言い、
カタリナもクリスの手にある物を見て不思議そうに首を傾げてると、
ルティアが自分の膝におっぱいを押し付けて前のめりで見詰める。
「これ…、ミスリルじゃないかしら?」
(もう少しで零れ落ちそうだな…)
「………、クリス…、鑑定してみてくれるか?」
アルがルティアの胸を見ながらそう言うと、
クリスはその様子をジト目で見ながらも頷きその塊に鑑定を掛ける。
―――
『ミスリル鉱石』
魔力との親和性の高いミスリル銀を多く含む希少な鉱石。
―――
「これは…、間違いなくミスリル鉱石よ。」
「あぅ…、これがミスリルなんですね…。
初めて見ました。」
「ミスリルのドロップ報告は希少だから、ギルドに報告すればこのダンジョンも人気が出るわよ。」
クリスの言葉に、カタリナは驚きの声を上げ、
ルティアはそう言って微笑む。
「よし…、とりあえず休憩してから先に進もうか。
ボスを突破して転送陣が使える様なら戻って報告しよう。」
「そうね、ダンジョンに潜り始めてから結構な日数にもなるし、
そろそろゆっくり休みたいわね。」
「あぅ…、ベッドが恋しいです。」
「クリーンで綺麗にはしてるけど、やっぱりお風呂に入りたいわね。」
アルの言葉にそれぞれが思いを吐露して意見は纏まる。
食事が終わり後片付けすると、アルはクリスを抱き寄せ胸を揉みながら横になる。
「ん……、アルったら…、さっきルティアのおっぱいをずっと見てたでしょ…。」
クリスがアルにそう言いつつも抵抗はしないので、その唇にキスをする。
「ルティアのも良いけど、クリスのおっぱいは触ってると安心するんだよ。」
「なによそれ…、んっ…、フォローしてるつもりなの?
ぁんっ…、………、もうっ!」
しばらくされるがままになっていたクリスは、我慢の限界が訪れ、
アルに覆いかぶさり馬乗りになる。
それを見ていたルティアとカタリナも寄ってくる。
そして全員に魔力注入を行い、眠りに就いた。
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