重いチョコの愛

夜海星歌

第1話 二月十四日 (1/3)

 ジリリリリ、ジリリリリ、


 「〜〜わぁ〜っ」


 俺は携帯のアラームで起きた。俺は思いまぶたを上げて携帯を見た。


 「はぁ、もう7時か。早く飯食って家出よ、」


 俺は布団から出て、リビングへ向かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「おはよう隼人はやと、もう朝食できてるから食べて頂戴、」


 俺は、椅子に座り、朝食を食べた。


 「お兄ちゃん、今日何の日かわかる?」


 「は?いつも通りの平日だろ、」


 俺がそう答えると、妹の美歌みかがクスッと笑った。


 「今日バレンタインだよ、ま、お兄ちゃんみたいな非モテには関係ないかもだけどねww」


 本当にうざいな、、誰に似てそうなったんだろうか、


 「お前も渡す相手なんかいないだろ、」


 「ざんねーん、私には彼氏がいるから、ごめんね〜、」


 「へぇ〜お前なんかに彼氏できるんだな、」


 「可哀想だからチョコあげようか?」


 「いらねぇわ!俺そもそもチョコあんま好きじゃねぇし!」


 俺は朝食を早く食べて、自室に着替えに行った。



 「はぁ、楽しみすぎる、、」


 正直に言おう、俺は一年前から付き合っている彼女がいる。何ならその事を友人にも、家族にも言っていない。彼女ができて初めてのバレンタイン、俺が中学生になってから約4年間味わえなかった最高の至福、それはさぞ最高だろうか、。

 俺は早く制服に着替えて、カバンを背負って玄関へ向かった。

 「じゃ、行ってきます。」


 「行ってらっしゃいお兄ちゃん、チョコもらえるといいねw」


 「はいはい、」


 俺は玄関を出た。

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