第15話 波に揉まれて。

この春、男は社会人2年目となった。

1年経って分かったこと。

それは、腹一杯食べることの難しさだ。

好きなものだけを食べていたらあっという間に底をついてしまう。

生活費のために自炊を始めたりした。


大学までは実家にいたので、帰ればご飯が用意されていた。

好きじゃないとか、小言を言ったりもした。

当たり前であって当たり前じゃない。

上京して、嫌でも思い知らされる現実。


ちょっぴり大人になれた春。

浮いたお金で美味しいお店に連れて行こう。

桜の写真と共に、親に連絡を入れるのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る