第7話

語り手の頭の中には“変人りすと”というものがある。

これは、今までの人生の中で見てきた変人を記録するものだ。


今日はその中でもレジェンドに位置する変人を紹介しようと思う。

お気に入りのレジェンド変人は語り手の最寄りの駅にて一回出現した!

バッキュン!お兄さん。(本名は知らない)



バッキュン!お兄さんはヤバい。

何がヤバいかって言うと、変な動きをして階段を上っては、駅の改札口の先にいる

“じぇーけー”目掛けて、バッキュン!と打つポーズをするのだ。


多分、心の中では、『君のハートに』

とか言ってるような気がする。(知らんけど)


まあ、でも。

バッキュン!お兄さんはヤバかった。

語り手の目の前でバッキュン!(ポーズ、キレッキレ)しては、じぇーけーからシカトされるという何とも心の痛い現場を創り出したのだ。


当時の状況を簡単に説明すると、


(要約)


語り手

「(なんか変な人おる)」


バッキュン!お兄さん

「(じぇーけー定めて)バッキュン!」


語り手

「(うおっ! バッキュンした! 知り合いなんかなぁ?)」


じぇーけー

「(何アイツ)ぷい」


語り手

「(あ、振られた)」


ってな感じで、なんか闇の深そうな現場を見た気がしていたのだ。(語り手にとっては)


だけどね。

ファーザーに話した時。


ファーザー

「それ、多分。障がいを持った人なんじゃないのかなぁ?(知らんけど)」


語り手

「へ? ファアアアー!?

(抜け落ちてたーー!!!)」


ファーザーから言われて、語り手はようやくその可能性に気付いたのであった。


え? 普通はその可能性を視野に入れるだろうって?

仕方ないのである。

何故なら、語り手はファーザーの“変人でぃーえぬえー”にめちゃくちゃ侵食されてる変人さんなのである。


だから、ちょっとやそっとの変人的行いも語り手的には日常なのである。

(だから、要約のあの反応)


変人でぃーえぬえーは恐ろしい!

語り手はとてもそう思う。

(いや、絶対にそれDNA関係ない)


・・・


語り手には沢山のトラウマがある。

それは、中学の頃の三者面談の帰り道に出現した絶対ブラジャー付けてるだろオジサンだったり、友達と遊びに行った時に出会った肩ポンポンダッシュオバサンだったり。


思い出せば、色々とあるけども。

今、1番覚えているのは、ララバイからやられた“ゔぃーたダスター”である。

(命名:語り手)


ララバイは物を買うのが下手くそだ。

自分で買った物は基本、すぐ飽きる。

だから、ララバイは語り手のゲーム機をよく借りる癖がある。

(今でもSwitch借りられてるので過去形にはできない)


また、ララバイは放置癖がひどい。

(語り手も人のことは言えないが……)


充電しとかなきゃいけないから〜って言って。

そのまま放置する。


トラウマ化した事件の時は、

ララバイが語り手のPlayStation vitaを借りて、そのまま1週間か、2週間くらい放置。


ふと、語り手が気づいた時には、語り手のvitaの画面に積もり積もる灰色のアレ。


語り手

「ふおぉぉぉぉぉ!?」


結局、泣く泣く積もり積もるアレを拭き取り、充電をして、何とか電源が点くことを確認。

(あの時はマジで安心した)


放置は良くない!(お前もな)

語り手はそう思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る