第2話
郷田が去った後、俺はテルに
「巻き込んで、ごめん」
と謝るとテルは親指を立てて
「良いっすよ、別に、それで兄貴、いじめられていたんですか?」
と聞いてきたので言うの恥ずかしいなぁと思っていると
「イジメなんて弱い奴がするもんです、恥ずかしながら俺も昔、弱い者イジメをしてたんで分かるんです」
とテルが少しすまなそうに笑いながら頬を掻き語り出す
「俺も昔、舐められないように弱い者イジメをしてたんです。いつもの様にパシらせてたら、兄貴がやってきて『弱い奴見てると苛つくんだよ、失せろ』と俺に言ってきたので当時イキっていた俺はうるせーと思って兄貴を殴ろうとしたんです、すると兄貴は俺の拳を簡単に受け止めて『弱いな、殴る価値も無い』と言ってきたので俺はキレて蹴りを入れようとしたらそれも簡単に受け止めて『弱いなやはり殴る価値も無い』と言ってきたんですね、その時俺は兄貴に対して恐怖と同時に憧れてしまいましてね、一瞬で一目惚れしてしまい舎弟にしてくださいと頼んだんですよ、そしたら『他者をイジメて自分を確立しようとしてる雑魚に言われてもな』と言われ俺はイジメて強くなってる気分になってるだけで本当は弱者なんだと兄貴に気付かされて、兄貴に殴られる価値がある漢になろうとイジメてた人に必死に謝り、許してもらって舎弟になったんです。今思えば相当、恥ずかしい事してたなーと今も思い出すたび後悔してます」
とテルは語り終えると顔が赤くなり
「わりい、つい自分語りをしてしまったっす。まあとりあえずイジメられててもイジメてる奴なんかよりよっぽど強いっすよ、あれ、俺は何を言おうと」
とテルが焦っていたので俺は少し笑顔になり
「ごめん、恥ずかしいくて言えなかったけど俺は郷田からパシられてるんだ」
と正直に話とテルは肩を抱き
「良いっすよ、良いっすよ、俺たちの仲なんすから」
と言われ俺はその言葉が有り難く感じ
「ありがとう」
「良いっすよ、それよりも兄貴、あいつに絡まれたら言ってください、兄貴には敵わないですけど腕っ節はあるので」
と言ってきたので俺は少し笑い
「そういえば俺も兄貴だけど、あの人も兄貴でしょ、呼び方変えない」
「そういうば、どうしましょう兄貴」
「うーん、どうしよう」
と俺たちは昼飯を食う為に教室へと戻っていった。
教室に戻り、昼飯を終えた俺たちはその後、授業を受け放課後を迎える。
授業を終わったので帰ろうとすると
「モニキ、一緒に帰りましょう」
と昼休みにつけた新しい愛称で呼んできたので俺は笑い
「モニキって変なあだ名だな」
「えー良い名前だと思うんすけど、兄貴の敬称は込めつつ、モをつける事による独自のせいの確保をですね」
とテルは新しい愛称の説明をしてきたので俺は聞きながら下校していくと校門に逆光でよく見えないが2人の姿が見えた、そしてその2人組の1人が
「お兄ちゃん、あいつが例の奴」
と言うとお兄ちゃんと呼ばれた奴は服の胸元を掴んでいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます