第18話 レティ、誕生
あれから、早いもので半年が過ぎたわ。
あたしに女の子の赤ちゃんが生まれた。お産の時はめちゃくちゃ、大変だったけど。ルーさんを筆頭にトレーナーさん方や飼育員さん、獣医さん達が忙しそうに走り回っていたっけ。
ちなみに、赤ちゃんが生まれる際、お腹が痛くなったのはその日の夕方だったわ。あたし、朝方になるまで凄く頑張ったわよ。
ようやく、赤ちゃんが生まれた時にはお日様が昇り始めていたわ。それが見えたら、あたしは大きくため息をついた。
後で、赤ちゃんは名前をレティと付けられる。あたしの名前の一文字を取ったとか、ルーさんが言っていた。
「レン、レティ。おはよう」
『キュ!』
ルーさんがいつものように、あたしやレティに挨拶をする。レティはまだ、生まれて一ヶ月だ。やっと、泳いだり遊んだりするようになっている。ロロやマミ、カールもあたしが困らないようにとレティの面倒を見てくれていた。
「ふふっ、レティ。今日も可愛いわね〜」
『キュイ』
「レンもご苦労様、さ。メンタルチェックをするよ!」
ルーさんはそう言って、あたしやレティの体調などをチェックした。
ロロやマミ、カールもだ。あたしはレティを見た。甘えてあたしの方にすり寄る。これから、あたしはレティを守りながら頑張って育てないと。改めて、決心したのだった。
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