【完結】魔女は愛する幼なじみに呪いをかけ、呪われた少年は旅を始める

皆見由菜美

前編

 とある国の片隅にある小さな村。その外れに、一人の少女が住んでいました。


 少女には父親はいません。少女が赤ん坊の頃に亡くなってしまったのです。


 少女の母親は魔女で、村の住民の頼みに応えてささやかな魔法をかけたり薬を売ったりしていたので、何とか二人は食べていけていました。


 少女も母親と同じ魔女でしたが、少女は母親と違って生活に役立つ魔法を使うことができませんでした。そういう魔女も時折いるのだと、少女の母親は言いました。


 それでも少女が魔女であることは変わらず、それは少女の赤い目を見れば簡単にわかることだったので、少女は村の他の子どもたちに仲間外れにされていました。


 その日も少女は一人ぼっちで、村を囲む森を少し中に入ったところで、薬草を摘んでいました。


 少女は七歳になったばかりでしたが、母親にたくさんのことを教わっていたので、薬草を見分ける目には自信がありました。薬草を摘んで帰れば母親の役に立てるし、母親は褒めてくれるので、少女にとって薬草摘みは楽しいことでした。

 ついでに山菜や木の実など食べられる物も採ります。


 大きな木の下に固まって生えている薬草を摘んで籠に入れていた時、木の上から何かが落ちてきて、少女の頭に当たりました。


「あいたっ!」


 少女は驚いた拍子に尻餅をついてしまいました。ぱちぱちと目を瞬かせていると、上の方から声が聞こえてきました。


「ごめん! 痛かった?」


 少女が見上げると、頭上に大きく張り出した木の枝の上に、少女と同じ年頃の見たことのない少年がまたがって、こちらを見下ろしていました。


 視線を地面に戻した少女が、先程頭に当たった物をよく見てみると、それは靴の片方でした。


「ごめんね。靴がちょっときつかったから脱いで足を休めていたら、落としちゃったんだ」


 少女が靴を眺めている間にするすると木から下りてきた少年が、そう声をかけてきました。


 少女は反射的に少年の方を見ましたが、すぐに顔をそらしました。赤い目を見られて魔女だと気づかれて、嫌なことを言われたくなかったのです。


 でもそれは遅かったようで、少年は驚いた声を上げました。


「君の目って赤い色をしてるんだね。僕、そんな目初めて見たよ」


 少女はうつむいて、黙っていました。すると少年は、言葉を続けました。


「僕たち、会うの初めてだよね。僕はちょっと前に隣村から引っ越してきたんだ」


 隣村といっても、大人が一日歩いてようやく着くくらいに離れた所です。大人が物の売買に時々お互いを訪ねることはありますが、子どもの行き来はありません。だから、少年は少女のことを知らないのでしょう。


「僕の母さんは元々この村の出身でね。父さんが死んじゃって食べていくのが難しくなったから、こっちに戻ってきたんだよ。向こうの村の親戚は、みんな自分たちが食べていくので精一杯で助けてくれなかったから」


 少年は喋りながら、少女の隣に腰を下ろしました。


「ねえ、君の名前は何ていうの? 僕はね――」


「あなた、私が嫌いじゃないの?」


 少女は顔を上げて、思わず尋ねていました。


 こんな風に物怖じせず話しかけてくる人は、大人にだって滅多にいません。少女の母親にお世話になっている人たちだって、少女や少女の母親のことを心の中ではちょっと怖がっているのです。


 少年はきょとんとしました。


「何で君を嫌いになるの? 靴を頭に落としちゃった僕を君が嫌いになるならわかるけど、僕は君に何もされてないよ?」


「だって私……魔女だから……」


 少女は思いきって言いました。親しげに話しかけてくる少年に魔女だと知られて嫌悪の目で見られるのは嫌でしたが、隠してもどうせすぐにバレることです。少女が言わなくても、他の子たちが少年に教えるでしょうから。


 それなら、変な期待を抱く前にさっさと自分の正体を教えて少年を遠ざけてしまった方がましだと、少女は考えたのでした。


 でも少年は顔を歪めたり距離を取ったりせず、感心したように言ったのです。


「そういえば、この村には魔女の親子が住んでる、って聞いたよ。そっか、君がその魔女なのかあ。僕、魔女に会ったの初めてだよ。あ、もしかして、魔女だからそんな目をしているの?」


「……そうだよ。赤い目は魔女の証なの」


「へえ。知らなかったなあ」


 少年は変わらない顔と口調でそう言います。少女の頭は混乱してきました。


「……あなた、この目が気持ち悪くないの?」


 少年がぱちぱちと瞬きをしました。


「全然気持ち悪くなんかないよ。綺麗な目だよ」


「……綺麗?」


「うん。熟したシュカコの実みたいだ」


 シュカコの実は熟すと目が覚めるような真っ赤な色になって、染料に使われます。祝い事の飾りによく使われる、縁起がいいと言われる色です。


「……嘘。みんなこの目は気持ち悪いって言うよ。怖いって言うよ」


「それはみんながおかしいよ」


 少年があまりにきっぱりと言うので、少女はあっけに取られてしまいました。ぽかんと口を開けて少年を見つめていると、少年がおかしそうに笑いました。


「君、面白い顔してるよ。昼寝してたら水をかけられた犬みたいだ」


「わ、私、犬みたいなんかじゃないもん」


 少女は何とか口を動かしてそう言いました。他にたくさん言いたいことがあるような気もしたのですが、言葉が浮かんでこなかったのです。


「あ、犬みたいって悪口じゃないよ。僕の父さんは狩人だったから、犬を飼ってたんだ。僕、その犬が大好きだったんだよ。……父さんが死んだ後、他の狩人に譲っちゃったんだけどね」


 少年はちょっとさびしそうな顔でそう付け加えました。少女は少年を慰めてあげたくなりましたが、やっぱり何と言えばいいのかわかりませんでした。


 少女が言葉を見つける前に、少年は気を取り直すように首を振って、少女に微笑みかけました。


「とにかくね、君を馬鹿にして言ったんじゃないんだよ。でも君が嫌だったなら謝るよ。ごめんね」


「……い、いいよ。気にしないで」


 少女はまだ戸惑いながら、そう答えました。少年は嬉しそうに笑いました。


「じゃあ、君の名前教えてよ」


 少女がおずおずと名乗ると、少年も自分の名前を教えてくれました。


「ねえ、それは何? 何か摘んでたの?」


 少女が腕にかけている籠を指差して、少年が尋ねました。


「薬草を摘んでたの。お母さんが薬を作るのに使うんだよ」


「へえー、君、薬草に詳しいの?」


「うん。お母さんが色々教えてくれるから。薬草だけじゃなくって、山菜や木の実のことなんかも」


 少女がそう言うと、少年は顔を輝かせました。


「そうなの? じゃあ、僕にも山菜や木の実のこと教えてくれない? 採って帰ったら料理の材料が増えて、母さんの助けになれるかもしれないし」


「いいよ。えっとね……」


 少女は足元にたくさん落ちている木の実を一つ拾い上げました。


「このククラバの実はね、料理するのが難しいんだけど、うまくできるととってもおいしいんだよ。栄養も豊富なの」


「へえ。どういう風に料理するの?」


 少女はちょっとためらいましたが、思いきって尋ねました。


「口で説明するより見た方がわかりやすいから……うちに来る? 一緒にククラバで料理を作るの……嫌?」


「全然嫌じゃないよ。ぜひ教えてほしい」


 にこにこ笑いながら言う少年に、少女は安堵の笑みを浮かべました。


「じゃあ、ククラバの実をいっぱい拾って帰ろう」


 二人は手分けして拾った実を少女の籠に入れて、少女の家に行きました。そして、少女の母親に見守られながら、ククラバの実でシチューを作りました。


「今日はありがとう。母さんにこれを食べさせてあげるのが楽しみだよ」


 少年はククラバシチューが入った器を手に持って、少女にお礼を言いました。


「どういたしまして。お母さんが喜んでくれるといいね」


「うん。――ねえ、君は明日も森に行くの?」


「え……うん、そのつもりだけど……何で?」


「僕も一緒に行っていい? もっと色々なこと教えてほしいんだ。だめかな?」


「い、いいけど……」


 少女の言葉に、少年は嬉しそうに笑いました。


「ありがとう! じゃあ、君の家に迎えに来るね! また明日!」


 手を振りながら駆けていく少年を見送って、少女はつぶやきました。


「また明日……」


 母親以外の人とその言葉を交わしたことのなかった少女にとって、少年との約束は特別なものでした。胸がドキドキと高鳴ります。明日が来るのが待ち遠しくて、そわそわしてしまいます。


 そんな少女に、母親が笑顔で言いました。


「お友達ができて良かったわね」


「お、お友達……なのかな?」


「一緒に料理して、明日も一緒に過ごす約束をしたなら、もう友達でいいんじゃないかしら」


「そう……かな」


 そうだといいな、と少女は思いました。


 次の日、少年は約束したとおり少女の家に来て、二人は森で薬草や山菜、木の実を採りました。


 その次の日も、そのまた次の日も、二人は一緒に過ごしました。森を歩きながら、あるいは木陰に座ってちらちらと揺れる木漏れ日の下で、色々な話をしました。


 といっても、喋っていたのは主に少年で、少女はほとんど相槌を打っていただけでしたが、それでも少年は楽しそうにしていて、その顔を見ていると少女も楽しくなるのでした。






 森で少年と会ってから数日後の朝早く、少女は村の中心部を歩いていました。他の村人に会う所はなるべく避けて過ごしている少女ですが、今日は母親のおつかいで、常連客である老人に腰痛の薬を届けに向かっていたのです。


 いつもなら薬のお届けには母親が行くのですが、母親は昨日足をくじいてしまったため、少女は自分が行くと主張したのでした。


 なるべく人目につかないように、顔を見られないように、頭巾を深くかぶってうつむきがちに歩いていた少女の耳に、聞き憶えのある声が届きました。


「あ! 魔女がいる!」


 少女はびくりと体を震わせて、おそるおそる声のした方に目を向けました。道の反対側に、いつも少女をいじめてくる少年と、その仲間たちが立っていました。


 少女は顔を背けて速足でその場を去ろうとしましたが、走り寄ってきたいじめっ子たちに進路をふさがれてしまいました。


「……どいて。急いでるの」


 少女は勇気を振り絞って言いましたが、いじめっ子たちはにやにやと嫌な感じの笑みを浮かべて、動こうとしません。


「こんなとこで何してんだよ。化け物は村に入ってくんな」


「わ、私、化け物じゃないもん」


「はあ? その薄気味悪い赤目が化け物の証だろうが」


 少女は手をぎゅっと拳にして、言い返しました。


「私の目は気味悪くなんかない!」


 少年が綺麗だと言ってくれた目を、馬鹿にされたくなかったのです。


 いつになく激しい口調の少女に、いじめっ子たちは、少し驚いたような戸惑ったような顔をしました。


 少女はその隙にいじめっ子たちの輪を抜け出ようとしましたが、親分格の少年がさっと突き出した足をよけられず、転んでしまいました。


「痛っ」


 咄嗟に薬の入った籠を庇ったので、少女は強かに地面に体をぶつけてしまいました。痛みに、思わず涙目になってしまいます。


「おまえなんかそうやって地べたに這いつくばってるのがお似合いだ、魔女!」


 親分格の少年に追随して、他の子どもたちも「やーい、化け物!」「赤目の化け物!」とはやし立てます。


 少女はきつく唇を噛みしめながら、何とか上半身を起こしました。


「這いつくばってろって言ってんだろ、魔女」


 親分格の少年が少女の体を蹴ろうとするように、足を後ろに振り上げます。

 少女が衝撃と痛みに備えてぎゅっと目をつぶった時、最近聞き慣れた声が響きました。


「おまえたち何してるんだ! やめろ!」


 少女が目を開けると、少年がいじめっ子たちの輪の中に入ってきたところでした。少年は少女といじめっ子の親分格の少年の間に割って入って、少女を護るように立ちふさがりました。


「この子をいじめるな!」


「何だよおまえ、化け物を庇う気か?」


「この子は化け物じゃない! 僕の友達だ!」


 少年の言葉に、いじめっ子たちはぽかんとしました。


「友達だって? 本気で言ってんのか。こいつは魔女だぞ」


「知ってるよ。だから何だっていうんだ」


「魔女は人間とは違う、化け物だ。友達になんかなれっこない」


「そんなことない。この子は優しいし、一緒にいて楽しいし、物知りだけど偉ぶらないし、僕はこの子が大好きだ。大事な友達だ。だからいじめたら赦さないぞ」


「赦さないだと? 生意気な口叩きやがって。一人で俺ら全員とやりあえると思ってんのか」


「群れなきゃ何もできない弱虫のくせに、生意気なのはそっちじゃないか」


「んだとお?」


 親分格の少年は拳を握りしめて今にも少年に殴りかかりそうでしたが、そこで道を歩いていた女性が声をかけてきました。


「こら、あんたたち、いいかげんにしな。殴りあいなんてするんじゃないよ。これ以上騒ぎを起こすようなら、あんたらの父ちゃん母ちゃんに言いつけて叱ってもらうからね」


 親分格の少年は、ちっ、と舌打ちをしました。


「……しょうがねえから、今日は見逃してやらあ。けど、今度会ったら憶えてろよ」


「おまえなんて憶える価値ないよ。すぐに忘れちゃうね」


 言い返した少年に、親分格の少年は怒りを募らせたようで、真っ赤な顔になりました。


「この村で俺に逆らったら、どうなるか思い知らせてやる。おまえと仲良くする奴なんて一人もいなくなるんだからな!」


「いいよ、別に。僕にはこの子って友達がもういるもん」


 親分格の少年は顔を歪めました。


「はっ、余裕ぶってられんのも今のうちだけだ。好きなだけそいつとつるんでろ。よそ者と化け物でお似合いだ!」


 そう言い捨てると、親分格の少年は仲間を引き連れて去っていきました。


 先程仲裁に入った女性は、いじめっ子たちを見送ると、ため息をついて少女と少年に向き直りました。


「あんたたちも、あの子らを煽るような真似するんじゃないよ。からまれないように気をつけるか、からまれてもうまくやり過ごす術を身につけな」


 そう言って、女性は去っていきます。


 少年が少女の方に振り返って、手を差し伸べました。


「大丈夫? 立てる?」


「あ……うん」


 少年の手につかまって立ち上がった少女は、膝にずきっと走った痛みに一瞬顔を歪めました。目敏くそれに気づいた少年が、少女の全身を眺めて、心配そうな顔になりました。


「膝から血が出てるよ。手当てしなきゃ」


「平気だよ、このくらい」


 少女は怪我の痛みを振りきるように歩き出しました。また誰かに因縁をつけられる前に、さっさと用事を終わらせてしまいたかったのです。


「そんなに急いで、どこに向かってるの?」


「お母さんが作った薬を届けに行くの」


「そっか。じゃあ、僕も一緒に行くよ。またからまれたりしたら、僕が君を護ってあげる!」


 その言葉に、少女の胸が高鳴りました。そんなことを言われたのは初めてだったのです。


「……あの、えっと、ごめんね」


「何で謝るの?」


「だって、私を庇ったせいで、あなたまで仲間外れにされちゃうから……」


「そんなのいいよ。元々、よそ者だって言われて仲間外れにされてたんだ。今更だよ」


 少年は平気な顔で答えます。


「……だから、一人で森にいたの?」


「うん。森なら嫌な奴らと顔を合わせなくて済むからね。それで君に会えて友達になれたんだし、森にいて良かったよ」


 にこりと笑った少年に、少女はさっと頬を染めました。


「わ、私も」


「え、何?」


「私も、あなたと友達になれて良かった」


 少年は一層嬉しそうな笑みを浮かべました。


「君もそう思ってくれるなんて嬉しいな。――ねえ、足の怪我はほんとに大丈夫? 歩くのがつらかったら、おぶってあげるよ?」


「大丈夫だよ。もう血も止まったみたいだし」


「そっか。そういえばさ、君は魔女なんだから魔法で怪我を治せないの?」


 少年がそういう類の質問をするのは初めてのことでした。出会ってすぐに少女が魔女だと明かした時を除いて、少年は少女が魔女であることには触れようとしなかったのです。


 少女は少し緊張しながら答えました。


「私にできるのは呪いをかけることだけだから……」


「じゃあ、さっきの奴らに呪いをかけて仕返ししたら?」


「できないよ。私がかけられる呪いは一つだけだし、何より呪いを成功させる条件は……」


 少女の言葉を聞いた少年は、へえ、と声をもらしました。


「そんな条件があるんだ。魔法とか呪いって、もっと簡単にかけられるものだと思ってたよ。ほら、魔女を怒らせたら呪われる、とか言うじゃないか」


「それは大体誤解なんだよ。魔女を怒らせた人が、悪いことがあるかもってびくびくして、何かあると魔女の呪いのせいにするの。それでそんな風に言われるようになっちゃったんだって」


「そうなんだ」


 少女と少年はそんな風にお喋りしながら、薬を届け、無事に少女の家まで帰り着きました。少女の怪我の手当てをして、いつものように森に向かいます。


 今日は少女も相槌を打つだけでなく、自分から色々喋りました。少年が少女を友達だと言ってくれたこと、いじめっ子たちから庇ってくれたこと、そして魔法の話をしても怖がらなかったことで、これまでは完全には消えていなかった警戒心がすっかりなくなって、少年には何でも話せるような気がしたのでした。


 それからも、少女と少年は毎日のように一緒に過ごしました。冬になって森で過ごすのが厳しい季節になると、少女の家で少女の母親の手伝いをしました。


 そうしていつの間にか、少女にとって少年が傍にいてくれることは、当たり前のようになっていました。少年と出会う前、自分が一人きりでどう過ごしていたのか、思い出せないほどに。


 そんな日々が何ヶ月も何年も続き、少年もすっかり薬草や山菜、木の実に詳しくなって、もう少女の助けはいらないほどになりましたが、それでも少年は少女と過ごすことをやめませんでした。


 少女はそのことがすごく嬉しくて、いつまでもこんな日々が続けばいいと思っていました。


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