何してるんだろう。
-N-
何してるんだろう。
周りが受験に合格してた。偏差値70の名門校。
私は何をしてるんだろう。心の中では歯ぎしりしてる。
おじさんが高級車を買っていた。1500万のマセラティ。
私は何をしてるんだろう。好きなものさえ父に買わせられずにいる。
はとこがMステで歌ってた。爽やかな夏歌を歌ってた。
私は何をしてるんだろう。全然、大丈夫じゃない。
私が首を吊りかけた。それ見てにたつく二人目の私。
私は何をしてるんだろう。自問自答空白のストーム。
いつからこのようになったかは知らないけれど、それでも私は生きている。
死ぬため? 生きてこそ? 魂はここでいたいよって叫んでる。
夢はなく、死んだような日々を送る。そこに輝きはなく、ああ、ああ、ああ。
焼け付くような景色、三文判、知らない誰かの産声遠く。
真っ暗闇に鋭い電光。その中にインスピレーションを見つける。
私は、一人だ。二人かもしれない。それでも一人で歩く有様を、情けなくも人は、
人間と言った。
間ってなんだよ。
何してるんだろう。 -N- @-N-
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます