第2話  裏表

人間は生まれてから

何かと駆引きをしている


誰かの為

自分の為


嘘と本音を使い分けながら

上手くこの世界を泳いでいる


僕は心の底に

重く大きな黒い歪んだ玉を作っている


嘘をつく度

それは膨らんで痛み出す


止めたくても

止められない


本音なんて言えない

この波に乗り遅れてしまうから


1人にはなりたくない

そんなに強くない


今日も偽りの笑顔で

誰かに嘘をつく


たまに

自分でも嘘なのか本音なのか

わからなくなる


わからないから

わからないから


考えるのを止めた

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